Googleは、中国向けに提供を継続してきた残りわずかなサービスの1つである「Google翻訳」について、中国本土での提供を終了した。
中国本土のGoogle翻訳のウェブサイトは現在、同サービスの香港版にリダイレクトされている。Google翻訳の香港版は、中国本土からはアクセスできない。Googleは今回の決定の理由として、利用者が少ないことを挙げている。
同社の広報担当者は米国時間10月3日の声明で、「利用が低調であることから、中国本土でのGoogle翻訳の提供を終了した」と述べ、同サービスのモバイルアプリは2021年に終了していたことを言い添えた。
同社はこれまで中国政府と度々対立している。2010年には政府の厳しいオンライン検閲に直面したことで、中国から検索エンジンを引き上げた。中国はその後、「Gmail」や「Googleマップ」といった他の同社サービスも遮断した。
Googleは、中国の検索市場に再参入する狙いから、検閲対応の中国向け検索エンジンを準備していたとされる。だが、従業員らから、作業を続ければ同社が中国の弾圧に加担することになると抗議され、2018年に計画を廃止したと述べていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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