降水確率は40%。迷った末、傘を持たずに家を出たら、駅に向かう間に降り出した。オフィスに到着する頃には服が濡れて体が冷え、気分がどんより。その流れを断ち切れないまま、仕事でミスを連発してしまった――。こんな経験はないだろうか。
本書のテーマは「リセット」だ。著者の専門分野である自律神経を軸として、悪い流れを断ち切り、いい流れをつくるための99の行動習慣が紹介されている。そのうちのひとつが「迷ったら傘と上着は持っていく」だ。冒頭のケースは、傘と上着さえあれば防げた「悪い流れ」にほかならない。小さなことに見えるかもしれないが、人生は小さな選択によってつくられた「流れ」に左右されるものなのだ。
コロナ禍に入って2年半ほどが経った今、著者が提案するのは「ちょっと強めにリセットする意識」をもつこと。健康なはずなのに体が重い。落ち込んでいるわけではないけれど、なんだかスッキリしない。そんな人に、これまでの行動習慣を思い切って変えてみることと、新しい行動習慣を取り入れてみることをすすめている。「行動しないこと」が当たり前になった時代だからこそ、新しい流れをつくって動き出すことに意味があるのだという。
99の行動習慣のうち、自分に合いそうなものや、すぐに取り入れられそうなもの、今の悩みを解決してくれそうなものから試してみてはどうだろう。人生の流れが変わり、新しい自分に出会えるかもしれない。
今回ご紹介した「リセットの習慣」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」