「運」とはなんなのだろうか。その「運」が、いいとか悪いとか言ってしまうのはなぜなのか。「運」を扱うというと、何か怪しげな妄想を促すような本なのではなかろうかと身構えてしまうが、本書は、タイトルにもあるように、「小さな習慣」を身につける、あるいは自分の悪い癖を変えるちょっとした習慣を続けていくことで、結果的に自分がなりたい理想の自分になっていく、すなわち「運が良くなる」ためのアドバイスを提供するものだ。
人は、基本的に「変わる」ことに恐れを抱いているのではないか。それが行き過ぎると、失敗を恐れて何もしなくなったり、失敗したことを隠したりしてしまう。そういうネガティブな状況を打破するためには、いつもはやっていなかったほんのちょっとの変化になることを、習慣になるまで続けていくことなのだ。それを本書では「ほんの1分」のことと言っている。
他人から見れば別に「運が悪い」と思われないようなことでも、自分の思い通りになっていないということで、運が悪いと思い込んでしまったりする。ほんの1分のことを、恐れずに、労を惜しまずに続けていくことで、自身で「運がいい」と思える自分になれたら、それだけで随分気分良く過ごせる人生になりそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス