「Oura Ring 3」レビュー--体調にあわせた目標を提案してくれるウェアラブル - (page 3)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2022年09月12日 07時30分

 Oura Ring 3のバッテリーは約4日間持続するようだ。これは素晴らしいことだが、使いづらく感じられる点でもある。筆者は、充電が毎日必要なデバイス(Apple Watchなど)よりもバッテリーが数日持続するデバイスの方が望ましいと思うが、毎日充電する習慣がなくなると、充電するタイミングを判断するのが難しくなる。Oura Ringには、スマートフォンにポップアップ表示される(その後、消えてしまう)アプリ通知があるだけで、リング自体にバッテリー残量の低下を知らせるリマインダー機能はまだ搭載されていない。Oura Ringのバッテリーが数日前に切れているにもかかわらず、全くそれに気づかないということも起こり得る。バッテリー残量の低下を知らせる何らかの小さなインジケーターライトを本体に搭載してほしかった。

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提供:Scott Stein/CNET

 Oura Ringについて知っておくべきもう1つのことは、追加のサブスクリプションが必要という点だ。本体価格の299ドルまたは399ドル(より安価なシルバーおよびブラック、高価なマットブラックのステルスおよびゴールドのどれを購入するかによる)に加えて、月額6.99ドルのOuraのサブスクリプション料金が必要になる。同じ価格で本格的な機能を備えたスマートウォッチを購入できることを考えると、スマートリングに299ドルというのは高価な感じもする。しかし、筆者が気にしているのは、蓄積していくサブスクリプション料金だ。Oura Ringを以前から所有しているユーザーはサブスクリプション不要で無料でリングをアップグレードでき、Oura Ringには6カ月間の無料サブスクリプション期間が付属しているが、それでも、だ。Fitbitは自社のトラッカーとスマートウォッチ向けに、ほぼ必須の「Fitbit Premium」サービスを提供しており、Appleも「Fitness+」サービスを頼りにしている。Amazonもヘルストラッカーの「Halo」で同様のモデルを採用している。これがウェアラブルデバイスの未来なのかもしれない。Fitbitのスマートウォッチとサービスも、Ouraとよく似ている。特に、体温を監視する「Fitbit Sense」を装着すれば、Ouraと同様の体験を享受することができる。

 筆者は、Oura Ringの睡眠と健康状態を毎日調べてくれる機能を大いに気に入っている。これこそが、Apple Watchに欠けている分析機能だからだ。だが、Appleの次期スマートウォッチでは、モデルによってバッテリー持続時間が長くなり、体温センサーも追加されるため、そうした状況はすぐに変わるかもしれない。Fitbitの新しいスマートウォッチSenseやサムスンの最新の「Galaxy Watch」も同様の方向に進んでいる。Ouraはウェアラブルテクノロジーの未来を予言しているように感じるが、最初に市場に参入する多くの企業と同じように、最終的にユーザーに選んでもらえない可能性もある。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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