2022年に「iPhone 11」を買うという選択

Sareena Dayaram (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年09月06日 08時00分

 「iPhone11」は2019年にデビューし、続いて「iPhone12」、「iPhone13」が発売された。そして来る9月7日に開催されるAppleのイベントでは、最新の「iPhone 14」が登場するとみられている。iPhone 11は2年以上前のモデルだが、2021年に499ドル(日本では7万2800円)に値下げされたこともあり、今でも良い選択肢と言えるかもしれない。新モデルの発表後は現行モデルが値下げされる可能性が高いため、7日のイベントまで「iPhone」の購入は控えることをお勧めするが、この価格帯で購入できるスマートフォンとしてはiPhone 11はかなり優秀だ。

iPhone11
提供:James Martin/CNET

 次のような質問を考えてみてほしい。やや古さを感じるiPhoneを使うことに抵抗があるか、それとも最新のスマートフォンを手に入れるよりも、数百ドル(数万円)を節約する方が重要だと考えるか。5Gへのこだわりはあるかーー。予算が限られているなら、iPhone 11は検討する価値のある端末だ。もちろん諦めなければならない新機能はあるが、iPhone 12と同等のバッテリー駆動時間、優秀なデュアルカメラにナイトモード、日常的なタスクをさくさくとこなすプロセッサーなど、iPhoneの定番機能は一通り手に入る。

 しかし予算に多少の余裕があるなら、次のような質問も考えてみてほしい(この記事では、読者がiPhoneユーザーであることを想定している)。

5G接続:iPhone 11は対応していない

 iPhone 13やiPhone 12と比べた時、iPhone 11に決定的に欠けているものは5G接続だ。iPhone 11はLTEネットワークにしか対応していない。しかし、5Gにまだそれほど関心がないなら(そもそも米国では5Gが利用できない地域も多い)、iPhone 11でも問題ないだろう。AppleはiPhone 12で初めて5Gに対応した。高速な5G接続を利用できるかどうかは住んでいる地域によるが、iPhone 12を選んだ方が長い期間使えることは間違いない。

iPhone
提供:Angela Lang/CNET

ディスプレイの質:iPhone 11で120Hzのリフレッシュレートは得られない

 iPhone 11の鮮やかな液晶画面は1秒間に60回書き換わる。つまり、リフレッシュレートは60Hzだ。iPhone 12では液晶の代わりに有機EL画面が採用されたが、リフレッシュレートは一般的なスマートフォンと同じ60Hzに据え置かれた。一般に、有機EL画面は液晶画面よりも鮮明で、コントラストが高く、黒の色合いが深い。iPhoneで動画を観ることが多く、なるべくいい映像を楽しみたいなら、有機EL画面の方が満足できるだろう。iPhone 13も有機ELパネルを搭載しており、Proモデルではリフレッシュレートが120Hzに引き上げられた。リフレッシュレートが高い方がアプリやウェブサイトのスクロールはなめらかで、画面もきびきび動く。

ソフトウェア対応:いつまでiOSのアップデートを受けられるか

 Appleの最新OSである「iOS 15」は、多くの古いiPhoneに対応している。最も古いものは2015年発売の「iPhone 6S」だ。ここから類推すると、Appleは発売から最長6年間はサポートを提供すると考えられる。つまり、2019年発売のiPhone 11は2025年まではOSのアップデートを受けられる可能性が高い。これは安心材料だ。

ウォレットアプリの画面
iOS 15の「ウォレット」アプリでは一部の地域で運転免許証を登録できる
提供:Screenshot by CNET

耐久性と耐水性:iPhoneにどこまでの耐久性を求めるか

 iPhone 11を選んだ場合、最近のiPhoneの売りである耐久性は享受できない。例えば、iPhone 12の大きな改良点のひとつはディスプレイの素材だった。Appleが「Ceramic Shield」(セラミックシールド)と呼ぶCorning製のこのガラスは、ほとんどの金属より硬いと言われている。iPhone 12のセラミックシールドの強度は実験でも証明されており、米CNETが実施した落下テストでは9フィート(約2.7メートル)の高さから落とした時もハードウェアは無事だった(iPhone 12 Miniの落下テストでも同じ結果が得られた)。セラミックシールドガラスはiPhone 13のディスプレイにも採用されている。

 そのため、おっちょこちょいの自覚がある人、手を滑らせてスマートフォンをよく落とすという人は、iPhone 13かiPhone 12を購入する(か、丈夫なiPhoneケースを購入する)のが賢明だ。といっても、iPhone11が壊れやすいというわけではない。iPhone11も米CNETによる落下テストと耐水テストをクリアし、「CNET Editors' Choice Award」を受賞している。

価格と予算:iPhoneにいくらかけるか

 前述したように、Appleは発売から約2年がすぎたiPhone 11を発売当初より300ドル(約4万円)も安く販売しているため、予算が限られている人にとってはまたとない選択肢になっている。しかしすでに述べたように、2022年の最新モデルとなるiPhoneが発表されれば、iPhone11の価格はさらに下がる可能性がある。また、Appleは通常、新モデルを発売すると旧モデルの価格を下げるため、現行のiPhone 12とiPhone 12 Miniが値下げされ、現在のiPhone11と同じく500ドルを切る可能性もある。今後の動きに要注目だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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