眼科向けウェアラブルデバイスのViXion、約10億円を調達--次世代眼鏡の開発も

 視覚障がい者や眼科患者向けのウェアラブルデバイスを開発、販売するViXion(ヴィクシオン)は8月10日、千寿製薬やエクセディなどを引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンドで総額9億5956万円を調達したと発表した。これにより、創業からの総資金調達額は11億3000万円超となった。

 千寿製薬とは今回の資金調達を機に、眼科医科向けの医療機器開発およびその販売における戦略的資本業務提携を実施している。


 ViXionは、医薬品の提供のほかに、新たに医療機器の販売を行うことにより、眼科領域においてトータルケア(未病のケアと疾病の予防、早期発見から治療まで)の支援に取り組んでいる。

 具体的には、暗くなると周りが見えにくくなる夜盲症や視野狭窄者向けに、暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」を販売するほか、同製品の利用者がリアルタイムにオンラインで支援が受けられるリモートチャットサービスを提供している。加えて、現在全く新しい次世代眼鏡を開発中で、近い将来発表する予定だという。

 今回の資金調達により、各種プロダクトやサービス開発体制を強化するほか、経営管理組織、体制のさらなる強化を目指す。

 また、出資する両社と相互の研究開発や、販売ネットワークを生かした事業シナジーを創出していくという。

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