植物工場を展開するスプレッドは8月2日、シリーズAラウンドにおいて、事業会社・エンジェル投資家からの第三者割当増資により、総額40億円の資金調達を実施したと発表した。
国内フードテック業界の資金調達ラウンドにおいて、一度に調達した金額としては過去最大になるという。
同社は、京都発の植物工場スタートアップ企業。2007年から運営を続ける「亀岡プラント」や次世代型の自動化植物工場「テクノファームけいはんな」において、レタス栽培を実施。また、その実績と経験を生かして、農薬不使用栽培の高品質いちごの商品化や、代替肉の研究開発も行っている。
なお、2007年に稼働を開始した亀岡プラントは、6年の歳月をかけて世界初の黒字化を達成。さらなる生産性向上や環境負荷低減を目指し、自動化栽培や高度な環境制御技術、独自のIoTによる栽培管理システム「テクノファームクラウド」などを導入したテクノファームけいはんなにおいても、稼働開始から2年足らずの2020年9月に稼働率が99%に到達しているという。
今回調達した資金は、世界最大規模となる1日10トンのレタスを生産できる人工光型の自動化植物工場「テクノファーム袋井」に向けた開発投資をはじめ、京都生まれのサステナブル野菜「ベジタス」の販路拡大、いちごや代替肉などの新規事業の研究開発、海外事業開発に活用するという。
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