積水ハウスとNECは8月9日、集合住宅における顔認証システムを活用した取り組みにおいて連携すると発表した。第1弾として、積水ハウスの分譲マンション「グランドメゾン溝の口の杜」に、NECの顔認証システムを活用したエントランスおよび玄関ドアの解錠や共用施設の予約、サービス事業者との協業によるサービスの提供を行う。
両社によると、住宅には、鍵の置き忘れや紛失のリスクに加え、不在時に荷物が受け取れず再配達となる問題、外出時の子どもや高齢者の安否確認のニーズ、不在時の代行サービス利用のハードル等、住まい手が感じるさまざまな不便や課題があるという。
今回の連携により、積水ハウスの分譲マンションに、NECの顔認証システムを導入することで、エントランスおよび各住戸の玄関ドアの解錠、共用施設・備品の予約などが可能となる。
導入の第1弾となるグランドメゾン溝の口の杜は、東急田園都市線「溝の口」駅徒歩12分、JR南武線「武蔵溝ノ口」駅徒歩11分に位置する、総戸数123戸の物件で、2023年11月に完成予定だ。
顔認証により住居者は、マスクをしたままでも、非接触でエントランスおよび自宅玄関ドアの解錠が可能。事前登録により、ゲストも顔認証で入室が可能で、入室可能な時間や範囲も設定できる。
また、誰が、いつ、入館・入室したかをスマートフォンのアプリに通知できるので、子どもなど家族の帰宅を、離れた場所で確認することも可能。共用施設(個室ブース)の予約・解錠および共用備品の予約もアプリ上で可能となる。
さらに、ミネラルウォーターの製造・販売会社との協業により、顔認証を活用した合鍵共有機能で、ウォーターサーバー用ボトルを玄関前の置き配スペース配達することで、不在時の再配達を回避する。
今後は、宅配事業者やネットスーパーとの提携による居住者不在時の置き配、飲料メーカーとの連携による自動販売機の顔認証決済、エネルギー事業者との連携によるEV充電器の顔認証決済等、検証を予定している。
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