テキストを入力して「Run」(実行)ボタンをクリックする(ただし、同ツールのトラフィックに関するエラーメッセージが表示され、やり直しが必要になることも多い)というもので、誰でも利用できる。結果は3×3のグリッドで表示され、9枚の画像が含まれる。DALL·E miniのウェブサイトの説明によると、同ツールは「インターネット上のフィルタリングされていないデータ」で訓練されているという。
当然のことながら、DALL·E miniが描く作品の出来栄えはまちまちである。Dayma氏がiとのインタビューで述べたところによると、DALL·E miniは顔よりも抽象画の方が得意だという。砂漠の風景画なんかは非常に美しい。Dolly Parton(米国の歌手)の鉛筆画は、見た人の魂を抜き取ってしまいそうだ。ケールを食べるPaul McCartneyの絵を見た人は、寿命が何年も縮まるだろう。
ただし、Dayma氏によると、DALL·E miniは今も訓練中だという(学習する能力は、人間がAIについて愛し、そして恐れていることの1つだ)。つまり、時間の経過とともに改善されていくことが考えられる。口コミでDALL·E miniの人気が高まっている今、重要なのは、考え得る限り最も奇妙な画像に出くわすことで、Waffle House(米国のレストランチェーン)を描いた完璧な印象派作品を手に入れることではないのかもしれない。本当に楽しいのは、存在しない(おそらく存在すべきではない)まったくもって奇抜なイメージを思い浮かべて、それを具現化することだ。
また、DALL·E miniのウェブサイトには、画像生成について、娯楽性に欠ける側面もあり、「社会的偏見を増長したり、悪化させたりする」のに利用される可能性もある、とする注意書きも掲載されている。
DALL·E miniとDALL·E 2に関連性はない。DALL·E 2もAI画像生成ツールであり、2022年に研究プロジェクトとして発表された。AIの研究開発を手がけるOpenAIによって作成されたが、まだ一般の人々には提供されていない。
ソーシャルメディアでは、「ウォルマートで母親を探しているサノス」や「『ブリティッシュベイクオフ』で優勝したジャージャービンクス」など、DALL·E miniで作成された奇妙な作品がいくつも見つかる。その中から面白いものを、いくつか紹介しよう。
『ブリティッシュベイクオフ』で優勝したジャージャービンクス
Generating cursed images with Dall-E mini is my new favorite thing, help pic.twitter.com/vL59j5UPk3
— Roxi (kickflip fox) (@thefoxycritter) June 6, 2022
防犯カメラに映る恐竜
The Dall-E mini AI photo generator is pretty good pic.twitter.com/sOIsIgHvwJ
— Fossil Locator (@FossilLocator) June 9, 2022
ゴジラ被告の法廷スケッチ
I'm dying #dallemini #Godzilla pic.twitter.com/aggte4NH49
— T_Zanc (@tylerzanca) June 9, 2022
R2D2と話す初代合衆国大統領George Washington
“President George Washington chatting with R2D2” #dallemini pic.twitter.com/qccIFs3TOK
— Best of Dall E mini (@dall_emini) June 9, 2022
マクドナルドにクリップボードを持ったグリム・リーパが
That last one though.
— Geartooth Labs (Corey) (@ServekGeartooth) June 14, 2022
Program: Dall-E Mini
Prompt: The Grim Reaper in a McDonalds holding a clipboard. pic.twitter.com/8PRfVeFbnM
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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