Googleの最新のマッピングツール「Dynamic World」は、世界の水、植生、雪や人為的な開発のデータをほぼリアルタイムで表示する。
Dynamic Worldは、洪水、山火事、森林伐採、都市開発などによる環境破壊の影響を把握するのに役立つと、Googleは米国時間6月9日の発表で述べた。
地球の環境と開発の問題に取り組む非営利団体で、このツールの開発に協力した世界資源研究所(WRI)の食糧、森林、水、海洋担当バイスプレジデントCraig Hanson氏は次のように述べた。「世界的な土地のひっ迫を受け、よりスマートで効率的かつ持続可能な土地の利用法を見出すよう求める圧力が高まっている。世界が土地から必要なものを生み出し、残された自然を保護し、失われたものをいくらかでも回復させるには、地球のすべての土地に対して、信頼性の高い、ほぼリアルタイムのモニタリングが必要だ」
Googleはこの件について詳細なコメントを控えた。
Googleによると、現在の土地被覆マップは作成に時間がかかる場合があり、1カ月または1年に1回しか更新されないこともあるという。欧州宇宙機関(ESA)が「コペルニクス計画」の一環として運用している地球観測衛星「Sentinel-2」で撮影した画像をGoogleの人工知能(AI)モデルで分析すると、1日に5000枚以上のDynamic World画像を生成でき、同衛星が打ち上げられた2015年6月からわずか2日前までの土地被覆データを提供できるという。GoogleはDynamic Worldについて、研究者が期間を指定して作物の収穫高を分析するなど、目的に合わせた独自のマップを作成するのに役立つとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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