うわさされているAppleの複合現実(MR)ヘッドセットは、恐竜やハリウッド映画監督の力を借りたコンテンツを映し出すものになる可能性があると、The New York Times(NYT)が米国時間6月4日に報じた。NYTによると、Appleは「マンダロリアン」や「アイアンマン」の監督で、「Apple TV+」のドキュメンタリー番組「太古の地球から よみがえる恐竜たち」のエクゼクティブプロデューサーを務めるJon Favreau氏を起用して、この番組の恐竜をヘッドセットに取り込むことを目指しているという。
NYTは匿名情報筋らの話として、ヘッドセットはバッテリー性能に依然として課題があるため、2023年まで発売されないとも報じている。これは、6日に開幕するAppleの開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)でヘッドセットの発表はないとする、これまでの報道を裏付けるものだ。
一方NYTは、同社がWWDCで、カメラや音声関連の新機能をアプリに追加できるようにするソフトウェアツールを発表し、ヘッドセットで利用できるハンズフリーインターフェースの基礎を築く計画だと報じている。
Appleは計画中のヘッドセットにより、「Facebook」を運営するMetaや、MicrosoftおよびGoogleと競合することになると、NYTは報じている。
Appleのヘッドセット開発には社内でも賛否両論があり、NYTによると、工業デザインチームの少なくとも2人のメンバーが、「人と人との関わり方を変えてしまう可能性のある製品を開発することに懸念を感じた」ことを1つの理由として、Appleを退職したという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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