「realityOS」に対する2件の商標出願が最近発見されたことで、Appleが長らくうわさされているAR/VRヘッドセットを、Worldwide Developer Conference(WWDC)22で発表する可能性が指摘されている。
Parker Ortolani氏が発見した2件の商標出願によって、Appleの複合現実(MR)ヘッドセットに関する憶測に拍車がかかっている。2017年に最初にうわさされていたこのヘッドセットをめぐっては、開発者らが「App Store」のアップデートログの中にrealityOSという記述があることに気づいた2022年2月に、憶測が再燃していた。
Ortolani氏は、Realityo Systemsという企業がrealityOSという名称を、2021年12月8日に米国特許商標庁(USPTO)に商標出願しているのを発見した。この名称のUSPTOに対する「国際出願」の期限が2022年6月8日で、WWDC22開幕の2日後であることが注目すべき点だ。
9to5Macが指摘しているように、Appleは出願者の身元を隠すために、未発表製品の商標や特許の登録にペーパーカンパニーを使うのが恒例となっている。例えば、「macOS」関連の名称である「Yosemite」や「Monterey」を発表前に商標登録した際には、「Yosemite Research」というペーパーカンパニーを使っていた。
Yosemite ResearchとRealityo Systemsの登録住所が、Appleをクライアントの1社とする商標サービス提供企業Corporation Trust Centerの住所に一致する点に、Appleとのつながりがうかがえる。
Ortolani氏は米国時間5月27日にTwitterで、自身の発見について説明した。「『realityOS』という商標が、実体がないと思われる企業によって所有されていることと、『ウェアラブルコンピューターハードウェア』のカテゴリーで2022年6月8日に国際出願されることが、偶然とは思えない」と同氏は記している。
Bloombergは2017年、「rOS」("r"は"reality"の頭文字)について報じていた。5月に入ってからは、AppleがrealityOSの開発を加速させており、 MRヘッドセットが取締役会で先行披露されたとも報じていた。
AppleがこのヘッドセットをWWDC22で発表しないとすれば、この製品が消費者に提供されることは2023年までないだろう。BloombergのMark Gurman記者は5月30日、この製品について、「来週の正式発表を期待しない方がいいと考えている」と述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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