「AirPods」最大の欠点はなくしやすさ?--記者がうわさの新モデルに望むこと

Eli Blumenthal (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2022年06月08日 07時30分

 Appleの「AirPods」と「AirPods Pro」に関して賞賛すべき点を見つけるのは簡単だ。Appleデバイスと容易にペアリングでき、バッテリー持続時間も長く、ケースも軽量で、通話時におけるマイクの性能も高い。かつては「ダサい」と笑われたデザインもうまく成熟しており、もはや不自然な感じはしない。

AirPods
提供:Sarah Tew/CNET

 しかし、重大な欠点もある。それは、この白い小型のイヤホンとポケットサイズのケースは極めて紛失しやすく、実際になくしてしまったときに見つけるのが極めて困難である、ということだ。

 AirPodsやAirPods Proを長年使用している筆者は、何度置き忘れてしまったか数え切れない。特に忘れっぽい人間というわけではなく、むしろ自分のデバイスがどこにあるかはよく把握しているほうだと自負している。

 しかし、AirPodsは、全くの別物である。筆者はこのことを米国時間6月2日の朝に再び痛感することとなった。AirPodsをどこに置いたのか完全に忘れてしまった筆者は、「探す」アプリを使えば見つけられるのではないかと考えて、「iPhone 13 Pro Max」で同アプリを開いた。

 それが最初の過ちだった。Appleの「探す」 アプリは、行方不明の「iPhone」や「iPad」「Mac」「AirTag」を見つけるのには便利だが、AirPodsを探すのには全く使えない。

 「探す」アプリによると、AirPodsは筆者のアパートにあるようだった。前日の夜、バスケットボールをしに近くの体育館まで歩いて行ったのだが、その道中でなくしたわけではないことが分かって安心したのは言うまでもない(「手元から離れたときに通知」という便利な機能もあるにはあるが、今回の状況では利用できない)。しかし、「探す」アプリではそれ以外の有益な情報を一切提供してくれないこともある。

 そこで「サウンドを再生」をタップしてみたが、何も起きなかった。ケースに入っているAirPodsが常にサウンドを再生できるとは限らないし、たとえ再生されたとしても、それを聞き取るのが極めて困難な場合もある。AirPods用に「探す - この周辺」機能も提供されているが、この機能も、ケースに入ったAirPodsを見つけるのには使い物にならない。他のデバイスへの接続が不安定だからだ。

「手元から離れたときに通知」機能
「手元から離れたときに通知」をオンにすると、AirPodsを置き忘れても通知で知らせてもらえる。
提供:Stephen Beacham/CNET

 片方のAirPodsをなくした場合なら、この機能が実際に役に立つこともある。同機能ではBluetoothを使用するため、ユーザーを正しい方向へと導いてくれ、AirPodsから再生されるサウンドも見つけやすいよう大きな音で流れるからだ。しかし、今回のケースでは、それほど役に立たない。iPhoneやiPad、AirTag、「Apple Watch」、Macの場合と異なり、「探す」アプリではAirPodsのバッテリー残量のインジケーターが表示されるということもない。そのため、手がかりが消えてしまうまでに、どれだけのバッテリーが残っているのかも分からないのだ。

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