ヘルストラッキングに関しては多くの類似点があるが、この2つのスマートウォッチには、それぞれ独自の長所がある。例えば、Withingsは、Apple Watch Series 7よりもはるかに多くの睡眠データを提供する。具体的には、浅い睡眠と深い睡眠の時間の内訳、睡眠時の平均心拍数、呼吸異常などを確認できる。また、FitbitやOura、Amazonの製品と同じように、睡眠の質を評価する睡眠スコアも算出する。
Apple Watchで表示されるのは、睡眠時間、ベッドに入ってから起きるまでの就寝時間、睡眠時の呼吸数だけだ。これらの情報も有益だが、睡眠の質に関するデータも提供されれば、朝に疲労または活力を感じる理由を理解するのに役立つだろう。睡眠スコアが芳しくない日が続けば、いつもより早く就寝する動機にもなる。
Apple Watchのデザインに関して、Withings ScanWatch Horizonよりも優れているところがいくつかある。Apple Watchの方が小型かつ軽量なため、運動時や睡眠時の装着感がはるかに快適だ(といっても、筆者は通常、夜間にApple Watchを外して充電する)。さらに、Apple WatchがGPSを搭載し、屋外でのジョギングを追跡できるのに対し、ScanWatch HorizonはスマートフォンのGPSを使用する必要がある。Apple Watchは、1日を通してアクティブでいるよう促す機能に関しても、Apple WatchはScanWatch Horizonより優れている。ScanWatch Horizonより優れている。ディスプレイをカスタマイズすれば、「アクティビティリング」を表示させることができるからだ。
Withings ScanWatch Horizonは、アナログ腕時計の最大の利点のいくつかを継承している。上品なデザインと、毎晩充電しなくてもよいバッテリーだ。一流のフィットネストラッカーも備えており、FitbitやOuraのデバイスと違って、サブスクリプション不要で詳細なデータにアクセスできる。
とはいえ、Apple Watchのような一般的なスマートウォッチから離れようと思うまでには至らなかった。筆者は、見栄えがとてもよいスマートウォッチを着用することよりも、スマートウォッチにエクササイズを開始するよう口で伝えられたり、手首でテキストメッセージに返信したりできる利便性の方が価値があると考えている。スマートウォッチがまだ大きくぎこちない外観だった2013年なら、ScanWatch Horizonの上品なデザインをもっと高く評価したかもしれない。スマートウォッチが小型軽量化し、より一般的になった今では、結婚式やディナーパーティーなどでスマートウォッチを手首に装着していても場違いな感じはしない。
ScanWatch Horizonは、伝統的な腕時計とフィットネストラッカーを兼ね備えたデバイスが欲しい人に最適だ。ScanWatch Horizonのシンプルさの方を好む人がいそうな理由は理解できる。スマートウォッチ自体に気を取られることが減るからだ。しかし、ユーザーをスマートフォンから解放するという点に関して言えば、Apple Watchの方が優れており、筆者はそちらの方により大きな価値を感じる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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