ScanWatch Horizonだと、そうはいかない。筆者は、通知の振動を感じたら、ほぼ即座にスマートフォンを取り出していた。ScanWatch Horizonは、ヘルストラッキング機能が組み込まれたファッションアクセサリーに近いように感じる。手首に着用したときの見た目はとても気に入ったが、時間の確認とエクササイズの開始以外の目的でスクリーンを使用することはなかった。本体を操作するのは、身体に関する指標とアクティビティーを表示する「Withings Health Mate」アプリを使用するときがほとんどだった。
ScanWatch Horizonは、スマートフォンの機能を真似ることに関してはApple Watchに劣るが、別の利点がある。ステンレススチール製の筐体、レーザーで刻まれた回転式ベゼル、アナログ腕時計の文字盤を備えたScanWatch Horizonは、最も洗練された外観のスマートウォッチの1つだ。言うまでもなく、「Apple Watch Series 7」のステンレススチールケースモデル(699ドルから)より低価格でもある。
Apple Watchの方が多くのスマート機能を備えているかもしれないが、バッテリー持続時間に関しては、ScanWatch Horizonに到底及ばない。Withingsによれば、ScanWatch Horizonは1回の充電で最長30日間使用できるという。これは、標準的なスマートウォッチよりもはるかに長い。筆者が使用していたとき、ScanWatch Horizonのバッテリー残量は1週間強で35%まで減少した。最長30日間持続するというWithingsの主張を確かめられるほどの期間使い続けることはなかったが、それでも、このバッテリー持続時間は素晴らしい。
一方、Apple Watch Series 7は通常、1回の充電で持続するのは1~2日だ。ただし、それは、Apple Watchの方が多くのテクノロジーを搭載しているが故でもある。OLEDのカラータッチスクリーンだけでも、ScanWatch Horizonの非常に小さいディスプレイと比べると、バッテリーに大きな影響を及ぼす。同様にOLEDディスプレイを使用するGarminの「Venu 2 Plus」など、他のウェアラブルの中には、バッテリーが最長9日間持続するものもある。現在のスマートウォッチでは、明るいカラーディスプレイを犠牲にしなくても、バッテリー持続時間を延ばすことが可能だ。
どちらのスマートウォッチも妥協していない分野が1つあるとするなら、それはヘルストラッキングだ。ScanWatch HorizonとApple Watch Series 7はどちらも、ハイエンドのスマートウォッチの特徴である健康指標をすべて測定できる。それには、心電図(EKGまたはECG)の測定(どちらのスマートウォッチもこの機能に関して米食品医薬品局(FDA)の認可を取得している)、一般的な心拍数データ、アクティビティーとエクササイズ、睡眠と血中酸素飽和度の測定が含まれる。Apple Watch Series 7と異なり、Withingsの血中酸素濃度測定機能はFDAの認可も得ている。
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