はるやま商事代表取締役社長の中村宏明氏は「2015年に健康宣言を発表し、『スーツで日本を健康に』というスローガンの下でおしゃれと健康をテーマとした取り組みをスタートしました」と語り、スーツサイズチェックはこれまでに進めてきた「おしゃれ×健康」の取り組みの一環であることをアピールした。
2018年には健康軸のサービスを強めた、月額500円〜でフリーWi-Fiや電源、駐車場を完備したカフェスペースやリラクゼーションサービスなどを利用できる「ほっとひと息ステーション」店舗の展開もスタートした。
今回の新サービスは、お客自身が体組成に乗って計測するだけで、スーツやジャケット、パンツなどのサイズが推計され、おすすめの商品やシルエットを提案してくれるというもの。
「このサービスによってファッション軸の採寸情報と、健康軸の体組成情報を一緒に確認できるため、お客様自身が健康に対して自然と意識できる環境を提供できる。さらには、お客様の体組成情報をベースに、よりパーソナルな提案ができることも、このサービスの魅力だと考えている」(中村氏)
「今後は当社が健康軸で取り組む『ほっとひと息ステーション』店舗へ順次拡大を予定している。客に寄り添ったサービス提供することで、既存事業モデルに新たな価値を創出したい」(中村氏)
続いてタニタ 代表取締役社長の谷田千里氏が登壇し、「アパレル業界に新風を吹き込むサービスを開発した」とアピールした。
「筋肉や体脂肪など、体を構成する体組成計測技術を応用し、これにはるやま商事様の知見と商品情報を組み込んだことで、大がかりな装置を必要とせずに乗るだけで体型を推定できる」(谷田氏)
客が店舗でスーツを購入する際、メジャーを使った採寸をしなくても体型にフィットしたサイズが分かるようになるため、店舗スタッフの介入を最低限に抑えられるのもメリットのひとつだ。
「客自身のペースで自由に商品を選べるほか、新型コロナウイルスの感染対策にも役立つ。このサービスを利用する中でお客様の体組成も計測でき、将来的にはサイズ判定にとどまらず、ファッションと健康づくりを融合したさまざまなサービスを拡張していける」(谷田氏)
タニタとはるやま商事との協業は2017年からスタートし、「はるやまの店舗をフィールドとしたさまざまな健康サポート施策に取り組んできた」と谷田氏は語る。
「これまでにタニタの業務用体組成計で健康チェックができるコーナーを店舗に設置したり、ビジネスパーソンをサポートする『活動量計ポケット付きワイシャツ』や、歩きやすさと動きやすさを兼ね備え、エネルギー消費を促進する『i-Suit SUPPORTED BY TANITA(アイスーツ サポーテッド バイ タニタ)』を商品化したりしてきた。今回の新サービスは、こうしたはるやま商事とのコラボレーションにおける、1つの到達点」(谷田氏)
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