タニタは11月4日、脂肪量や筋肉量などからだの厚みによる体格の個人差による計測値への影響を低減し、健康指標の正確性をより高めたハイスペックの家庭用体組成計4モデルを11月4日に発売すると発表した。
医療・研究機関で体組成計測のゴールドスタンダードとなっている4C法(4-Compartment Model Method)で収集した生体データを基準に新たに開発したアルゴリズムを含め、同社の体組成計測技術を集約した「TANITA 4C Technology」を搭載するのが特徴。
計測誤差を大幅に抑え、医療・研究機関向けの業務用体組成計に匹敵する精度を実現しているという。
なお、発売するのは左右部位別体組成計インナースキャンデュアル「RD-803L」と、インナースキャンデュアル「RD-915L」「RD-914L」「RD-504」の4モデル。
市場想定価格は、RD-803Lが4万9800円、RD-915Lが2万9800円、RD-914Lが2万4800円、RD-504が1万7800円(いずれも税別)。
同社によると、新型コロナウイルス感染症の拡大を背景とした生活様式の変化により、筋力の低下といった健康二次被害が社会問題となる中、体重・体組成計測への意識が高まっているという。
ただし、体脂肪率や筋肉量の変化を「見える化」することで、健康的なからだづくりに役立てることができるが、重要となるのは計測結果の正確性だと指摘する。
現在、普及している家庭用体組成計のほとんどは、計測方式として生体インピーダンス(BIA)法を採用しており、その結果を算出するアルゴリズムが正確性を左右する決め手となっている。
新たに開発したアルゴリズムは、からだを「脂肪」と「ミネラル」「タンパク質」「水分」の4つの成分(4 Compartment)で分析する4C法を基準としている。
同社では、同4成分での分析を行うため、これまで採用してきたDXA法に加え、密度法による体積測定、重水希釈法による水分量測定、体重測定の4種類の分析方法を組み合わせた新たなアルゴリズムを開発した。
これにより、からだの厚みや体積など体格の個人差の影響を低減し、あらゆる生活者に対してより正確な計測値が得られるという。
また、今回発売する4モデルは、いずれも医療現場で培ったテクノロジーである「デュアル周波数計測技術」による計測を行い、独自開発した「筋肉の質」を評価する「筋質点数」を計測・表示できる。
この「筋質点数」は、加齢や運動習慣以外に、トレーニングによる筋肉の炎症や疲労といったからだのコンディションを反映する傾向があり、アスリートの日常的なトレーニングだけでなく、からだづくりや健康管理にも役立てられるという。
なお、計測データを継続的に管理できる機能も備えている。RD-803L、RD-915L、RD-914Lの3モデルでは、スマートフォンとBluetoothで通信し、計測データを対応アプリ「ヘルスプラネット」でグラフ管理することが可能。RD-504は、本体で1カ月分の計測データを記録し、グラフで表示できる。
同社では、アスリートなどからだづくりや健康管理にこだわる、より精度を追求する生活者をターゲットとした商品から新たに開発したアルゴリズムの搭載を開始し、順次ラインアップを拡大するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス