Apple WatchもiPhoneと同じように、毎年のアップグレードがそれほど大きな進歩ではなく感じられるレベルまで発展している。例えば、Apple Watch Series 7は、Series 6を洗練させたバージョンのように感じた。血中酸素濃度の測定機能を除けば、Series 6もSeries 5とそれほど変わらないように感じた。それを考えると、Apple Watch SEのような低価格モデルはいっそう魅力的に感じられる。「watchOS」のアップデートによって、古いモデルでも新機能を利用できるようになることを考えれば、なおさらだ。Apple Watch SEはパフォーマンスに関してもそれなりの性能を備えており、同じソフトウェアを実行しているときの応答性は、最新モデルと同等であるように感じる。完全な体験を享受するために、最も高価なモデルや最新のモデルを入手する必要はない。Appleが非常に長い間、「Apple Watch Series 3」をラインアップに残しているのは、そのためだ。
ただし、Apple Watch Series 3は内部ストレージの容量が少ないため、アップデートするのが難しくなっている。アナリストのMing-Chi Kuo氏は、Appleが2022年にSeries 3の販売を終了する可能性があると予測しており、AppleがSeries 3をいつまでサポートする予定なのか、疑問も生じる。また、これが実現すれば、Apple Watch SEがSeries 3に代わって最も低価格のApple Watchになる。Apple Watch SEの重要度も大幅に増すだろう。
全体として、現行のApple Watch SEは、Series 3とSeries 7のちょうど中間に来る位置づけだ。Appleのハイエンドスマートウォッチがより高度なヘルストラッキングデバイスになる一方で、SEは、日常使いする予算の限られたユーザーにとって、より優れた選択肢に感じられるようになっている。Apple Watch SEの発売から2年近くが経過したことを考えると、そろそろアップデートすべきだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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