優れたリーダーに備わる主な特性(共感力、コミュニケーション能力、自己認識、意思決定能力など)はすべて、リモート環境にもそのまま反映される。とはいえ、リモートでチームを管理するには、それに加えてまた別の特性も必要だ。
そうしたリモートリーダーシップスキルを磨くには、リーダーはチームのメンバーから見える、親しみやすい存在になり、インクルージョンを促進し、部下に仕事を任せるように努め、挑戦的に思考し、就労時間やスケジュールよりも成果に焦点を当てるべきだ。
「就労時間やノートPCの稼働時間を監視することは、信頼を損ない、生産性を妨げるだけだ。費やされた時間ではなく、結果にフォーカスしよう」(GitLab)
自宅、あるいはその他のリモート環境での就労を許可することで、ワークライフバランスは間違いなく向上するだろう。だが同時に、同僚との交流が少ない働き方を長く続けることは従業員のメンタルに悪影響を及ぼし、燃え尽き症候群、孤立、不安につながる可能性がある。
そのため、リーダーは従業員に対し、自分の働き方をいろいろ試し、最適なアプローチを見つけるよう勧めるべきだ。例えば就業日の途中で休憩を挟んだり、従業員が自分が最も生産性が高いと思う時間帯に就労することなどを意味する場合もある。
リーダーにとって重要なのは、決めつけない企業文化を創造し、メンタルヘルスを犠牲にして長時間働くことを推奨しないことだ。リーダーは従業員の精神的緊張を察知するよう気を配る必要がある。常に仕事を優先させるようほのめかしてはならない。有給休暇の取得を勧めよう。
チームが別々の場所で働いている場合は特に、従業員と連絡を取る時間を作ることはリーダーにとって重要になる。だが、ミーティングを従業員の姿が見えなくなった埋め合わせに利用すべきではない。
実際、GitLabは、インクルーシブな職場にするための最善の方法は、非同期的な働き方を奨励することだと提案している。これにより、従業員は自分にとって最適なスケジュールで仕事を行うことができる。非同期的な働き方を実現するには、企業はまず、全てのミーティングが重要だという思い込みを捨てる必要がある。ミーティングごとに明確な議題を設定し、結果を記録して文書化することをその主催者に義務付ければ、従業員はどのミーティングが自分に関係するかを判断した上で、参加の是非を決定できる。
GitLabは「ミーティングの主催者にこれを義務付けることが、そのミーティングが本当に必要かどうかのフィルターとして機能する。主催者の責任が大きくなることで、無駄なミーティングが少なくなる」としている。ミーティングが減れば、全従業員が同時にオンラインになる必要も減り、より柔軟な就労パターンを促進できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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