アップル、「App Store」で自社アプリのシェアは高くない--報告書を公開

Ian Sherr (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2022年04月08日 10時57分

 Appleは米国時間4月7日、「App Store」の管理ポリシーがイノベーションや競争を阻害しているとの見方に反論するため、同社が委託した調査会社Analysis Groupのエコノミストらによる報告書を公開した。報告書では、「マップ」「Apple Music」「iMessage」といったAppleのアプリやサービスについて、競合他社のものほど人気を得ていないとしている。

App Storeのアイコン
提供:Angela Lang/CNET

 たとえば米国では、iPhoneユーザーが利用している地図アプリのうち同社の「マップ」のシェアは36%で、iMessageのシェアは5割にも満たなかった。同国のiPhoneと「iPad」における音楽ストリーミングと動画ストリーミングではシェアがさらに低く、それぞれ21%と3%だった。Analysis Groupの報告書はほとんどがdata.ai(旧App Annie)の収集したデータに基づいており、Appleはその調査結果に異論がないとしている。

地図アプリの調査結果
提供:Apple

 報告書を作成したAnalysis Groupのエコノミストらは、「多くの国やさまざまな種類のアプリで、利用されているアプリ全体に占めるAppleのアプリのシェアは20~30%だ。これは、Appleのアプリは広く利用されているものの、サードパーティーのアプリはそれ以上に頻繁に利用されていることを反映するものだ」として、Apple製アプリの人気は調査対象のほぼすべての国でサードパーティーのアプリに「凌駕」されていると指摘した。

音楽アプリのデータ
提供:Apple

 Appleは何年も前からApp Storeに関する報告書の作成をAnalysis Groupに委託して公開している。IT業界に関する米議会での公聴会を直前に控えた2020年7月公開の報告書では、多くのアプリ内購入に15~30%の手数料を課している同社のポリシーについて、反競争的ではないとしていた。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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