クックパッドは4月7日、食関連メーカーの海外展開をサポートする「グローバルデータソリューション」の提供を開始すると発表した。
少子高齢化に伴う国内需要の縮小、コロナ禍による商環境などの変化から、海外展開に取り組む食関連メーカーが増加しているという。
日本政策金融公庫の調査によると、食品産業において輸出に取り組んでいる企業は36.7%で、今後取り組みたいと回答している企業と合わせると過半数を超える56.4%が海外展開への意欲をみせている。
また、農林水産省も2030年の輸出額目標5兆円を達成するため、マーケットイン輸出への転換を軸においた「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」を打ち出しており、今後も食関連メーカーの海外展開が加速することが予想されている。
海外展開を行う中で、販路拡大や人材獲得などの課題と並んで、輸出先国・地域の食文化や流行などのニーズを掴み、マーケットインの発想で適切な商品を開発する必要があるなど、課題は多くある。
しかし、長期化する新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外視察は難しくなり、海外支店もない中小企業においては、現地の生の情報を得られない状況にある。
グローバルデータソリューションでは、世界74カ国・地域、32言語で展開するクックパッドサービスのうち、一定の基準を満たす約40カ国/地域の利用者が投稿したレシピに関するデータを活用。
各地域で投稿されているレシピ・コメントデータをもとに、定量的データ分析や定性的コメント分析を実施する。データ活用例として「地域別 人気レシピ分析」や「地域別 使用材料調査」、特定メニューとして「材料 人気レシピ分析」や「材料 使用材料分析」、レシピコメント分析などの分析に対応する。
また、現地で人気の高いメニューをレシピ開発に活用することや、現地のリアルな食トレンド把握、輸出/輸入する製品の現地需要の把握が可能だという。対応する国・地域については、順次拡大を予定している。
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