CPUは、Qualcommの最新の「Snapdragon 8 Gen 1」プロセッサーを採用している。筆者の英国版レビューモデルには12GBのRAMが搭載されているが、このCPUとRAMの組み合わせは、さまざまなベンチマークテストでかなり優秀なスコアをたたき出した。確かにライバルに匹敵する性能で、ユーザーが日常的に実行するどんなタスクも処理できるはずだ。
RAW写真の編集や動画のストリーミングは非常に快適だった。「アスファルト9:Legends」や「PUBG Mobile」といった高負荷のゲームで設定を最高にしても、極めて円滑にプレイすることができた。OnePlusは、ゲームのパフォーマンスが滑らかなフレームレートに最適化されるように、さまざまな調整を施したようだ。さらに、画面をタップしてからアクションが反映されるまでの遅延も短縮している。この点に関しては、モバイルゲーマーへの十分な配慮がうかがえる。
興味深いことに、設定項目には、通常のストレージの一部を利用して、使用可能なRAMを何と19GB(レビューに使用した12GBモデルの場合)まで拡張するオプションがある。ただし、これを実行しても、パフォーマンスの改善は実感できなかった(ベンチマークの結果も同じだった)。たくさんのアプリを同時に使用するときにこの機能が役立つかどうかは、今後明らかになるだろう。
「Android 12」ベースの「OxygenOS」の最新バージョンは、全体的にすっきりしているので、経験豊富な「Android」ユーザーにとっても、Android初心者のユーザーにとっても、優れた選択肢になる。
バッテリーは5000mAhと、大容量だ。パフォーマンス面でのさまざまな改善のおかげで、色々な用途に使用しても、余裕で丸1日持続する。テスト中に、画面を最大輝度にした状態でYouTube動画を1時間流し続けてみたところ、100%だったバッテリー残量は99%までしか減らなかった。その後、さらに1時間流し続けても、94%まで減っただけだった。筆者の経験では、これはPixel 6 ProやiPhone 13 Proよりも優れている。
急速充電にも対応する。筆者の英国版のレビューモデルは80Wで充電可能だが、OnePlusによると、65Wで充電した場合でも、残量0%の状態から30分強でフル充電が可能だという。これでも驚くほど高速だ。夜に外出する前に残量が少ないことに気づいて、短時間充電しただけでも、ビールを数杯飲んだ後でタクシーを呼べるだけのバッテリーは残っていると安心できるだろう。
OnePlus 10はGalaxy S22 UltraとiPhone 13 Proをライバル視しているのかもしれないが、最も近い競合製品は、同じように米国で899ドルで販売されているPixel 6 Proかもしれない。OnePlus 10 Proが最新のQualcommチップを採用しているのに対し、Pixel 6 ProはGoogleが独自開発した「Tensor」チップを搭載している。どちらも高速で、Android 12の長所を最大限に引き出すことができる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」