Microsoftは、クラウドPCサービス「Windows 365」への追加を計画している新機能により、ローカルPC体験とクラウドの境界をさらにあいまいにしようとしている。同社は米国時間4月5日にオンラインで開催したイベント「Windows Powers the Future of Hybrid Work」で、これらの新機能の一部を発表した。
Microsoftは2021年8月にWindows 365の一般提供を開始した。これはクラウドベースの仮想化サービスで、「Azure Virtual Desktop」をベースにしており、これを補完するものだ。Windows 365により、「Windows 10」や「Windows 11」のデスクトップ、アプリ、ツール、データ、設定を、PC、「Mac」「iPad」「Linux」「Android」デバイスなどの個人用および仕事用デバイスで利用できるようになる。MicrosoftはWindows 365を、リモートによる従業員対象のオンボーディング(入社時の施策)やオフボーディング(離職時の施策)、計算能力の引き上げ(と引き下げ)、クラウドを利用した環境の保護、従業員の増減に合わせたサポートなどのハイブリッドワークシナリオに理想的な製品と位置付けている。
Microsoftはこの日、Windows 365とWindows 11を連携させる以下の新機能をリリースすることを明らかにした。
「Windows 365 Boot」:デバイスから直接起動できるクラウドプロファイルを指定できるようになる。デバイス上のOSを最初に起動する必要がなくなる。
「Windows 365 Switch」:現在はタスクスイッチャー(Alt+Tabキー)でウィンドウを切り替えられるが、これと同じくらい簡単にクラウドPCとローカルデスクトップを切り替えられるようになる。
「Windows 365 app」:カスタマイズしたクラウドPCのデスクトップアプリをWindows 11のタスクバーやスタートメニューにピン留めして、簡単にアクセスできるようになる。
「Windows 365 Offline」:インターネットに接続していなくてもクラウドPCで作業でき、後で再接続したときに、データを失うことなくWindows 365サービスと自動的に再同期できる(イベントの内容から判断すると、この機能は現時点では実現可能というより1つのアイデアのように思われる)。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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