「Book Cover Keyboard Slim」は別売りで、価格は139.99ドル(約1万6700円)だ。大型のBook Cover Keyboardとは異なり、このスリムキーボードにはトラックパッドがなく、主にテキスト入力を想定している。タブレットは1つの角度にしか固定できない。タブレットの背面を磁石でケースに固定してから、本体下部をキーボードコネクターに接続すると、本体を支えてくれるようになる。
このキーボードにバックライトはないが、キーは大きく、間隔や移動距離も十分だ。DeXモードのオンとオフを素早く切り替えるためのファンクションキーもある。これはサムスンのタブレットにとって重要な機能だ。「Fn」+「1」を押すと、Book Cover Keyboard SlimとGalaxy Tab S8の併用で利用できるキーボードショートカットのリストが表示される。残念ながら、輝度や音量などを調整するショートカットはない。これらのショートカットは利便性を高めるため、他のキーボードでは採用されていることが多い。こうした機能を補填するため、カスタムショートカットを作成できるようにするべきだろう。
キーは5列配列で、一番上は数字/ファンクションキーの列になっている。タブレットの幅(横向きの場合)が十分にあるので、快適なタイピングが可能だ。
タブレットの端は保護されていない。Sペン用の開口部が背面にあるが、移動中はキーボードカバーのヒンジ部分のマグネットにSペンを固定しておける。ただし、その状態でBluetooth操作用にSペンを充電することはできない。Book Cover Keyboard Slimは、セットの一部として受け取るのなら良いかもしれないが、139.99ドル払って買うことはお奨めしない。外出先での作業に使うのなら、フルサイズのBook Cover Keyboardを選んだ方がいいだろう。
Galaxy Tab S8は、「Android 12」と「One UI 4.1」を搭載するので、最新かつ最高のソフトウェアを最初から使用できる。Samsung DeXも改善されたため、DeXモードに切り替えれば、ノートPCの代替品を手に持って使うことができる。
タブレットでのAndroidの使用感について、不安に思っている人も多いようだ。問題のあるアプリはまだいくつかあるが(例えば、Instagramは全画面で縦向きにしか表示されない)、サムスンはタブレット体験の最適化に懸命に取り組んでおり、その体験は一部の人が言うほどひどいものではない。サムスンのすべてのアプリはタブレットで非常にうまく機能し、その多くは生産性を高める分割画面ビューで表示できるように最適化されている。Googleも「Gmail」や「Googleマップ」など、一部のアプリをタブレットディスプレイ向けに最適化している。
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