在宅勤務の増大にともない、さまざまな仕事のやり方を模索する人が増えるなか、これまでなかなか普及が進まなかったノートPCとタブレットの間を埋める製品への関心が、ここに来てようやく高まっている。この分野へのサムスンの新たな挑戦が、「Galaxy Tab S7」と「Galaxy Tab S7+」という2つの新製品だ。両製品は、米国時間8月5日に完全オンラインで開催されたイベント「Galaxy Unpacked」で発表された。
タブレットをノートPCと同じように使えるデバイスに変身させるなら、使いやすいキーボードとタッチパッド、それにキックスタンドを追加すれば良い。これには「iPad Pro」やMicrosoftの「Surface」という前例がある。そして、あらゆる企業がPCの次の大きな進化を目指して競い合うなか、サムスンもGalaxy Tab S7とS7+で、先を行く2社と同じ方向に大きくかじを切った。
この2つの新しいタブレット型デバイスは「Android」で動作するため、普通なら最もノートPCらしくない使い勝手になるところだ。だが、Galaxy Tab S7には、オプションとして新たにクリップ式キーボードが用意されている。これは大きなトラックパッドを備え、マルチタッチジェスチャーに対応しているほか、PCそっくりのファンクションキーも備えており、非常にノートPCに近い感覚で使える。
また、「DeX」のアップデート版も搭載されている。これはPCに似たデスクトップ表示を実現することで、Androidデバイスの使用感をコンピューターに近づけるという、サムスンのプラットフォームだ。新バージョンでは、近くにあるスマートテレビにDeXを使用中の画面をワイヤレスでキャストし、表示させることが可能になった。また、複数のアプリを開いて、それぞれのウインドウのサイズを変更したり、すべてのウインドウを最小化してタスクバーに格納したりすることも可能だ。
サムスンによれば、2つの新機種は米国で販売されるタブレットで初めて、5Gをサポートするものになるという。発売は2020年秋になる予定で、米国での価格はS7が649ドル(約6万8500円)から、S7+が849ドル(約8万9700円)からだ。
Galaxy Tab S7 | Galaxy Tab S7+ | |
---|---|---|
ディスプレイ | 11インチ 2560x1600 TFT、120Hz | 12.4インチ 2800x1752 Super AMOLED、120Hz |
OS | Android 10 | Android 10 |
プロセッサー | Snapdragon 865 Plus | Snapdragon 865 Plus |
メモリー・ストレージ | 6GB+128GB/8GB+256GB | 6GB+128GB/8GB+256GB |
ポート | USB-C 3.2 | USB-C 3.2 |
バッテリー | 8000mAh | 1万90mAh |
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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