最初の数週間は、Echo Show 15を家族の情報ハブとして使用するために、キッチンカウンターに置いていた。自分の「iCloud」カレンダーをAlexaアカウントに接続し、家族で共有しているカレンダーの予定やイベントがShow 15に表示されるようにした。
すぐに明らかになったのは、家族で実際にEcho Show 15を使用しているのは筆者だけということだ。筆者以外では、子供が遊びでAlexaに質問をいくつかしただけだった。
結局、筆者はEcho Show 15を自分のオフィスに移動し、カレンダーウィジェットをちらっと見るだけで、次の予定を確認できるようにした。
Echo Show 15のインターフェースの基本的なレイアウトでは、画面の左側にさまざまな情報が順番に表示され、右側には追加したウィジェットが表示される。現時点では、22種類のウィジェットが用意されている。そのうち、サードパーティーの開発者によって作られたのは、人気レシピを表示する「Cookpad」ウィジェットのみだ。それ以外のウィジェットはすべて、Amazonが開発したもので、ショートカットから音楽アカウント、配送状況の最新情報、カレンダーまで、色々な情報が表示される。
筆者は、「Apple Music」や「Spotify」のウィジェット、さらには屋外カメラからの静止画を表示する「Ring」のウィジェットなど、サードパーティー開発者のウィジェットがもっと登場することを期待している。
Echo Show 15の最初のセットアップを行ったとき、筆者は(家族全員ではなく)自分の個人用のAmazonアカウントでのみVisual IDを有効にした。この作業には数分かかった。「iPhone」で「Face ID」を有効にする手順とよく似ている。ユーザーの顔をスキャンして登録する必要があり、この作業はすべてEcho Show 15の本体上でローカルで実行される。
Amazonによると、情報は外部には一切送信されないという。
顔をVisual IDに登録した後、スクリーンに近づいたり、近くを通り過ぎたりすると、Echo Show 15はそのユーザーの顔を認識して、スクリーンに表示する情報を自動的に変更し、ディスプレイの近くにいる人間に合わせてカスタマイズする。例えば、筆者がEcho Show 15に近づくと、自分の個人用のカレンダーや、デバイスの過去の使用状況に基づくお薦めニュースが表示される。
Visual IDは、Amazonアカウントに紐づけられているすべての家族(子供も含む)に対して設定可能だ。子供のVisual IDを有効にした場合、Echo Show 15はインターフェースを子供向けの内容に変更する。
Visual IDは「Echo Show 10」と「Echo Show 8」でも利用可能だ。少なくとも筆者にとって、Visual IDはEcho Show 15で必須の機能になっている。自分がEcho Show 15を使用しているときはいつでも、自分とその興味に合わせてカスタマイズされた情報が表示されるようになったことで、スマートディスプレイに関してずっと不満だった問題が解決された。その問題とは、筆者あるいはEcho Showを使用している人物にとって全く関心のない提案やコンテンツがランダムに表示されることだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた