東急不動産は1月21日、新築分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」の販売において、「デジタルツイン」や「3Dストリーミングサービス」を活用し、販売中の物件のモデルルームをオンライン上で見学できるアプリケーションを開発し、導入したと発表した。
デジタルツインは、仮想空間(デジタル)に現実空間の環境を再現(ツイン)し、高い精度のシミュレーションができるフレームワークのこと。質感など細部にこだわった精緻な再現を可能とし、これまでは主に、自動車業界など製造業で活用されてきた。
3Dストリーミングサービスは、オンライン上に高精度に構築されたバーチャル空間でのスムーズな移動(操作)を、リアルタイムに再現するサービスのこと。高性能のPCを手元に用意することなく、販売員がユーザーの要望に合わせて、バーチャル空間を案内する。
東急不動産によると、これまで分譲マンションの販売では、モデルルームというリアルな場での物件見学が一般的であったが、コロナ禍を契機にオンライン上での商談が増加し、「オンライン上で物件見学をしたい」という要望も高まっているという。
デジタルツインと3Dストリーミングサービスを利用したアプリケーションを導入することで、ユーザーは自宅などに居ながらにして、精緻に再現されたデジタルモデルルームの見学が可能となる。
今回提供するオンライン上の物件見学では、ウォークスルー機能で自由に歩き回りながら、販売員がバーチャル空間にあるモデルルーム内を案内。昼夜切替機能により、物件の昼夜の風景を比較したり、家具の表示、非表示を切り替えたりするなど、実際のモデルルーム見学では難しい体験もシミュレーションできる。
取り組みの第1弾として、オンライン商談を開始している分譲マンション「ブランズ文京本郷一丁目」に導入し、ユーザーの声を踏まえて改良を進め、今後も分譲マンションの販売現場に積極的に導入する予定だ。
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