LINEは1月19日、同社の運営するスマートフォン専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」で、全国の20~59才の男女1582人に「コワーキングスペース」の認知率や利用率などを調査した結果を発表した。
調査結果によると、コワーキングスペースの認知率は全体で52%だった。男女別では、男性が55%、女性が50%とやや男性が高くなった。年代別にみると、男女ともに30~50代より20代のほうがやや高い認知率で、もっとも高いのは20代女性で約6割となった。
知っていると回答した人の中で、「知っているし、利用している」という回答は全体で2%、「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」を含めた利用経験率は全体で6%と、認知度と比較して実際の体験者の割合が低いことも判明した。
「コワーキングスペースを利用している人が、現在、身の回りにどのくらいいると思うか?」と聞いた設問では、全体回答として「100人あたり5人が利用していそう」との回答になった。世代別に見ると、20代男性の回答は100人あたり6.2人ともっとも多く、もっとも低い30代~50代女性の回答は100人中4人となった。
また、「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が利用していると思うか」を想像して聞いた設問では、100人中18.6人が利用しているという全体回答となった。
流行予想として「半数くらいの人が利用していそう」と回答した人は、「コワーキングスペースが今より増えれば、もっと手軽に安い価格で利用できるようになると思うから。自分も使うようになるかもしれない」「昨年からコロナ禍になり、リモートワークが国や都から推奨され、通勤しなくても仕事ができることに気が付いた。家族旅行でも通勤しなくても、どこにいても仕事ができると思うので」などのコメントを寄せている。
一方、「誰も利用しないであろう」と思う人もいる。「コロナウイルスが収束すれば、また、会社等に出勤して仕事すると思うから」「自宅の近くにないため、知らない人が多いと思うし、都会にしかないイメージで自分の住んでいる田舎にはなじまない」といったコメントで、時勢や地域柄によってコワーキングスペースでの勤務に対する温度差が明らかとなった。
「今後の利用の意向について」の回答では、利用意向がある人の割合(「ぜひ利用してみたいと思う」「機会があれば利用してみたいと思う」の合計)は全体で26%となった。男女別にみると、女性よりも男性のほうがやや高めの割合となったという。年代別では、男女ともに20代の利用意向が高くなっている。
利用意向がない人の割合(「あまり利用してみたいと思わない」「まったく利用してみたいと思わない」の合計)は、全体で49%だった。「コワーキングスペース」では作業がしづらい、そもそも業務が成り立たないなど、業種や職種によっては利用が難しい人も少なからず存在するようだ。
「利用意向あり」の人は。「環境を変えて気分をリセットしたい」「テレワークやリモート授業の普及により、集中できる場所がほしいから」など、気分転換も兼ねての利用が多かった。
「利用意向なし」の人は、「仕事に必要な資料が多すぎて、持って移動するのは現実的ではないから」「セキュリティーの問題があるので」など、職種や業種的な制約から利用できない、しないという声が目立った。
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