新たに黒塗り部分が開示された裁判書類によると、Googleのオンライン広告オークションでFacebook(現Meta)が有利になるよう取り決めたとされる契約について、両社の最高経営責任者(CEO)が自ら承認していたという。
The Wall Street JournalとPoliticoが米国時間1月14日に報じた。この裁判書類は、2020年にテキサス州のKen Paxton司法長官を中心とする複数州が提起した反トラスト法訴訟に関するもの。「Jedi Blue」というコードネームが付けられたとされる広告契約の内容は、その一部がThe Wall Street Journalによって報じられてきた。
Politicoによると、新たに開示された部分から、GoogleのCEOであるSundar Pichai氏とFacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏が広告契約の承認に直接関わっていたことが明らかになった。
この訴訟では、Alphabet傘下のGoogleが、オンラインアドエクスチェンジを運営する一方、「虚偽の、人を欺き誤解を招く方法」によって、顧客の利益を最優先していると偽ったとしていた。またFacebookについても、デジタル広告界で最大の競争相手の1社であるGoogleと違法に協力したと主張している。
Googleの広報担当者Peter Schottenfels氏はこの訴訟について、認めるに足る点がなく、間違いを含んでいると述べた。「われわれはCEOの承認を必要としない契約書に毎年何百枚も署名しており、この契約書もその1つだ」と同氏は述べ、Facebookは広告入札プログラムに参加している25社以上の企業の1社だと述べた。
Metaの広報担当者は「こうした企業間の関係により、Metaはより多くの価値を広告主に届けられる」と述べた
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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