2022年のiPhoneは?--「Apple宿題リスト」から読み解く2022年の展望と注目ポイント(後編)

 Appleニュース一気読みホリデーガイドとして、各製品・サービスカテゴリをまとめていく。1回目のiPhone 13シリーズ、第2回目のiPad、第3回目のMac、第4回目のウェアラブルとホームアクセサリ、第5回目の2022年の展望の前編に続く後編だ。引き続き、筆者が毎年作っている、「今年のApple宿題リスト」2022年版について、紹介したい。

MacBook Air、iMac、そしてiPadのデザインの統一

 Appleはプロダクトのデザインの統一を進める。製品間ももちろんだが、同じ製品は特に、同じ意匠で統一していく。

 近年で言えば、2014年にiPhone 6やApple Watchで、弧を描く側面と、丸みを帯びたエッジのガラスというデザインを展開し、Apple Watchは現在も、iPhoneは2020年にiPhone 12シリーズを登場させるまで、このデザインを採用してきた。

 2018年に登場したiPad Proのデザインは、iPad Air、iPad miniにも展開されているが、2020年のiPhone 12シリーズにも採用され、より直線的な側面と全面ガラス、額縁の薄いデザインに統一された。この意匠は2021年モデルのiMac 24インチにも採用されている。

 iPadシリーズでは、10.2インチiPadがまだ古いデザインが維持されており、現在のiPad Airの筐体を採用したアップデートに期待したい。

 また2021年はMacBook Pro 14インチ・16インチ新たなデザインとなった。初代MacBook Airが登場した2008年から、底面の影を上手くいかして薄く見せる工夫をしていたが、新しいMacBook Proはそうした演出がなくなり、旧モデルに比べてかなり重たい印象になった。

 現在のMacBook AirとMacBook Pro 13インチは古いデザインのままであり、デザインのアップグレードが近いのではないか、と考えられる。特にMacBook Airについては、iMacがカラフルな7色展開になっており、MacBook Airも多色展開に期待したい。

ディスプレイの統一

 ディスプレイについても、2021年のiPad Pro、MacBook ProでミニLEDバックライトを採用した「Liquid Retina XDR」が登場し、この方式の展開を期待している。

 AppleはiPhone 4で解像度を4倍に高めたRetinaディスプレイを導入し、これをiPad 3、iPad mini 2、MacBook Pro、MacBook Air、iMacへと展開してきた。

 また2015年のApple Watchで初めて有機ELを採用し、2017年のiPhone Xで「Super Retina XDR」として採用した。一方2018年のiPhone XRでは縁なしの液晶ディスプレイ、Liquid Retinaディスプレイを採用し、iPad Pro、iPad Airで用いられている。

 しかしiPhoneカメラの性能向上から、HDRの写真・ビデオの表示が有機ELディスプレイ以外では表示できなくなってきたことから、iPhone 12はシリーズ全体で有機ELディスプレイ化を果たした。

 こんな経緯の中で、Appleデバイスについては、HDR表示に耐えうる方式へと統一していくことになりそうだ。まずは、iPad Pro 11インチでLiquid Retina XDR化を行い、iPad Proシリーズのディスプレイ統一を進めることは絶対だが、iMacやMacBook Airなども、将来的にはミニLEDバックライト方式に展開されていくだろう。

ロスレス・ハイレゾ対応のAirPods

 2021年6月にApple Musicが空間オーディオとロスレス、ハイレゾロスレス方式に対応した。空間オーディオはAirPods Max、AirPods Pro、そして第三世代のAirPodsでサポートしたが、ロスレスは有線ヘッドホンを用いなければ再生できない。

 AppleはApple Musicの体験の向上として、空間オーディオがメインとなっており、ロスレスはハイレゾは一部のリスナーのためのオプションと説明してきた。しかし自社製品とサービスの連動を考えると、少なくともロスレスへのワイヤレスヘッドホンでの対応は、必要だと考える。

 AppleはApple MusicでAAC 256kbpsを標準としているが、ロスレスではApple Lossless Audio Codecを用いており、16bit/44.1kHz (CD都道等)から最高24bit/192kHz(ハイレゾ)まで対応する。しかしBluetoothでの伝送が対応していない状況だ。

 競合となるQualcommは、2021年9月に「aptX Lossless」を発表した。この技術はBluetoothでロスレスオーディオの伝送を実現することができ、今後AndroidスマートフォンとApple以外のワイヤレスヘッドホンがサポートしていくことになるだろう。

 そうした動きがあることから、2022年以降に発表されるApple/Beatsのワイヤレスヘッドホンは、ロスレス対応が焦点になるはずだ。逆にロスレス非対応でAirPods Proを出した場合は、かなり大幅なマイナス評価をせざるを得ない。

iPhoneのカメラ高画素化?

 Appleは、iPhone XS以降、明確に「コンピュテーショナルフォトグラフィー」というフレーズを活用し、光学的な入力とコンピュータ処理を組み合わせて写真を作り上げる技術で、iPhoneの画質向上に取り組んできた。

 その背景は、無闇なセンサーの高画素化を避けていることが考えられる。高画素化は1枚あたりの写真の容量が大きくなり、64GBや256GBの本体ストレージ、50GBや200GBのiCloudストレージがすぐに一杯になってしまう。

 また暗所性能や写真の解像感、色などの光学性能を考えると、画素数を変えずセンサーサイズを拡大した方が高画質化に寄与する。実際、センサーサイズの拡大は続いているが、iPhone 6sからカメラの画素数は1200万画素で固定されている。撮影してみると、毎年iPhoneの写真の進化が明らかなレベルで確認でき、満足度が非常に高い。

 しかし競合の高画素多眼化が進み、また写真については撮影するまではスペック面で見劣りし始めている点を考えると、一気に高画素化に踏み切ることが考えられる。TF Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏は、4800万画素に向上すると指摘し、ソニー製の1/1.3インチ・イメージセンサーが採用される見込みだ。

 iPhone 13シリーズでは、背景をリアルタイムにぼかす動画のポートレートモードとも言うべき「シネマティックモード」が新たに搭載された。しかしこの撮影はフルHDまでしか撮影できず、2022年のiPhoneでは4Kや60fps、24fpsへの対応に期待したい。

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