「ソーシャルアクションとカルチャーをつなげて未来を作る」をコンセプトに活動するクリエイティブコミュニティ「SCUAD」。そのSCUADが主催するエンターテイメントメディア芸術公演 #SCUAD presents FashiComm 2021 -TIME TRAVELER-が、2021年11月にオンラインで開催された。
モデルがランウェイを歩くファッションショーに、ミュージック、ダンス、アートといったエンターテイメントやカルチャーの要素を交えつつ、ARなどのテクノロジーも取り入れた「リアルとバーチャルの世界が融合したアート公演」という位置付けだ。
視聴者それぞれが満足度に応じてチケット価格を「後決め」できる仕組みも含め、さまざまな側面から新しい取り組みにチャレンジしているこのショーの概要と、公演のあとに行なわれたファッションデザイナーらによるパネルディスカッションの内容をレポートしたい。
前半のショーは、DJ Takaaki Mori氏によるアップテンポなBGMからスタート。デジタルアートを背景に、SCUADに参画する日本のデザイナーによるファッションに身を包んだモデルがランウェイを練り歩き、パフォーマーらが独特の衣装で歌、ダンス、演舞などを披露した。
さらに、これに合わせて公開された特設ページでは、ショーで登場した衣装のいくつかをスマートフォンなど端末のカメラで映した自分の姿に重ね合わせて表示する「バーチャルファッション」を試せる仕掛けも用意。まさに近未来的なエンターテイメントショーに仕上がっていた。
後半のパネルディスカッションでは、バーチャルファッションを製作した2つのチームのデザイナーが、そのコンセプトや狙いについて解説。ゲストとしてインドネシア特命全権大使夫人のヌニン・アクマディ氏と、着物研究家・教授のシーラ・クリフ氏を招き、環境と伝統文化のサステナビリティの観点からメリットが多いと言われる着物の話題を中心に意見を交わした。
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