Appleの「iOS 15」におけるNFCキー対応は、さまざまな場所の鍵が「iPhone」に搭載され始める世界の到来を告げるものだ。そして今回、大手チェーンHyatt Hotelsの一部ホテルがこの機能に対応した。
米国にあるHyattの6つのホテルが対象となる。利用客はホテルの予約が完了したら、「World of Hyatt」アプリを使って「ウォレット」アプリにルームキーを追加できる。開錠する際にアプリを起動する必要はなく、iPhoneや「Apple Watch」をかざすだけでいい(鍵として機能するiOSアプリはほかにも既にあるが、これらのアプリは使う前に起動する必要がある)。
iOS 15の設定で「エクスプレスモード」がオンになっている場合は、iPhoneがロックされている時でもNFCキーを使える。ただしこの場合、このiPhoneを使えば、誰でもホテルの部屋のドアを開けることが可能になってしまう。エクスプレスモードでは個人情報に加え、鍵自体も表示されることはないが、端末をドアにかざすと解錠機能が作動する。
「ウォレット」アプリに搭載されたAppleのNFCキー機能は、iPhoneやApple Watchのバッテリー残量が極端に少なくなった場合でも、予備電力機能があるため、最大約5時間は使えるという。
この機能についてほかのパートナーは発表されていないものの、今後は自宅の鍵や企業の社員向けIDなどに利用される例が、どこかの時点で登場するものとみられる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果