Appleの「AirTag」が新しく登場した際、盗難車の追跡に利用できることが広く議論されていた。29ドル(日本では税込3800円から)で可能なら有用だろう。しかし、泥棒はすぐさま自分の利益のために、そのような発想を逆転させていたようだ。カナダのオンタリオ州にあるヨーク地方警察は先週、自動車泥棒がこの小さなデバイスを悪用し、「この地区の高級車」を追跡する事件が発生していることを明らかにした。
泥棒は、ショッピングセンターや駐車場などの公共の場で標的にする自動車を見つけ、所有者に気付かれないような場所にAirTagを付ける。後は待って、所有者の自宅まで車を追跡するだけだ。自宅を突き止めれば、意のままに操れる数多くの道具を使って、静かに自動車を窃盗できる。AirTagで、これまでよりも格段に容易に自動車を見つけられるようになるのだ。
最近では自動車泥棒は簡単に、所有者がキーを持っていると自動車に勘違いさせることができるようだ。ドアを開けたら、デジタルツールをOBD2ポートに差し込み、ブランクキーを模倣してエンジンをかけることができる可能性がある。アラーム音が鳴らない限り、さほど苦労することなく自動車を持ち去ることが可能だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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