Netflixは米国時間10月15日、人気コメディアンDave Chappelle氏の番組「The Closer」に関する内部情報を報道機関にリークした件で、従業員1人を解雇したことを明らかにした。
解雇された従業員の名前は明かされなかったが、The Vergeによると、この人物はトランスジェンダーの従業員を支援するグループのリーダーで、20日に予定されているデモの計画に関わっていたという。このデモは、トランスジェンダーの人々についてのジョークを含む同番組に対する、Netflixの取り扱いに抗議するものだ。
Netflixは、この従業員が内部情報をリークしたため解雇したと述べた。Bloombergはこの情報を基に、同番組の視聴者数やNetflixが支払った金額について報じていた。Netflixによると、従業員は情報をリークしたことを認めたという。
Netflixの広報担当者は声明の中で、「ビジネス上影響力のある機密情報を外部とシェアしたことにより、従業員を1人解雇した」と述べ、「この従業員がNetflixから受けた失望と苦痛によって行動した可能性があることは把握しているが、信頼と透明性の文化を維持することは当社の核をなすものだ」とした。
今回の解雇は、Netflixが従業員の抗議に直面する中で発生した。この抗議はChappelle氏が「The Closer」の中で発した、トランスジェンダーに関するジョークに対するものだ。ジョークの中にはトランスジェンダー全般を扱ったものも、同氏が知る特定の人を対象にしたものもあった。Varietyが入手した電子メールによると、Netflixの共同最高経営責任者(CEO)であるTed Sarandos氏は「スクリーン上のコンテンツが直接、現実世界での危害に転じるわけではない」として、同番組を擁護した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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