Appleが、米国で初となる同社の開発者アカデミー「Apple Developer Academy」をデトロイトに開設した。アカデミーは、コーディング、デザイン、マーケティング、プロジェクト管理などのコースを学習者に提供する。Appleは米国時間10月7日のリリースで、「包括性とコミュニティにプラスの影響を与えることに重点を置いている」と述べた。
この取り組みは、ミシガン州立大学と共同で立ち上げられた。Appleの「Racial Equity and Justice Initiative」(人種的公平と正義のためのイニシアチブ)の一環となる。全米の有色人種に機会を提供しながら、「システミックレイシズム(構造的な人種差別)」に対処することを目的としたイニシアチブだ。
Appleの環境、政策、社会イニシアチブ担当バイスプレジデントのLisa Jackson氏はリリースで、「すべての人のためのアプリはあらゆる人によって設計されるべきであり、すべての意欲的な開発者と起業家は、成長著しいアプリ経済に参加する機会を持つべきであるとわれわれは信じている」と述べている。「デトロイトには、創造性と包括性に支えられた非常に素晴らしい起業家精神がある。米国で初めてのApple Developer Academyでクラスを開始するにあたり、この最初のクリエイターのクラスを迎えることを喜ばしく思う」(Jackson氏)
デトロイトで最初のDeveloper Academyのクラスは、18〜60歳の学習者100人で構成されている。学習者は10カ月間、アプリ開発を学習し、起業家トレーニングを受ける。アカデミーのカリキュラムは、「卒業生が『iOS』アプリ経済における職を見つけ、生み出すために十分なスキル一式を持つことを保証できるよう設計」されている。無料で入学可能で、コーディング経験は必要ない。Developer Academyは、デトロイトのダウンタウンにあるFirst National Buildingの特別に設計されたスペースにある。
ミシガン州立大学のデトロイトApple Developer Academyの責任者であるSarah Gretter氏は、「われわれの目標は、21世紀のテックリーダーとなる多様なグループに新しい道筋と新しい機会を創出することだ。Appleと協力し、このビジョンを実現することを誇りに思う」とコメントしている。 「私は最初のクラスの学生に触発されており、新しいビジネスの開始、新しいアプリの作成、あるいは市場性のある新しいスキルを磨くことのどれであっても、この旅が彼らをどこに連れていくのかを目にすることを楽しみにしている」(Gretter氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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