Googleは、「Android」向けコアアプリを対象に、デザイン言語「Material Design」を改良した「Material You」の提供を開始した。
Material Youは、Googleの「フラット」なMaterial Designをアップデートしたものだ。Googleは今回、「Gmail」「Meet」「ドライブ」「カレンダー」「ドキュメント」「スプレッドシート」「スライド」などのAndroid向け「Google Workspace」アプリに、新たなMaterial Youのデザインを適用する。
影響を受けるアプリの主な変更点としては、新デザインのナビゲーションバーや、フローティングアクションボタンの改良のほか、「Google Sans」へのフォント変更などがあり、小さな文字でも読みやすくなる。
Googleは、アプリ開発者が同社のユーザーインターフェース(UI)開発フレームワーク「Flutter」などのツールを利用して、これらの変更を自分のUIにも取り入れてくれることを期待している。Flutterは先ごろアップデートされ、Material Youのサポートが追加された。
Googleは今回のアップデートについて、Android 12以降を搭載する「Pixel」スマートフォンでは、アプリの色をデバイスの壁紙に合わせるオプションが追加され、「よりダイナミックでパーソナライズされたデザイン」が可能になるとしている。
新しいMaterial Youのデザインは、Gmail、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドではすでに利用できる。Meetとカレンダーは、それぞれ9月19日と20日にアップデートされる。
今回のアップデートでは、アクセシビリティーも強化されている。
Googleは公式ブログで次のように述べた。「Material Youは、ユーザーの好みやアプリの状況に応じて、コントラストやサイズ、線の太さを自動的に調整する。色分けされたファイルタイプやフォルダーの色、アプリ内警告など、既存のカラースキームは変更されない」
こうしたビジュアルの刷新は、Google Workspace、「G Suite Basic」および「G Suite Business」のユーザー、さらに個人のGoogleアカウントを持つユーザーに提供される。
誰もがアプリのスタイルやフォントの細かい変更を気にしているわけではなく、気づかない人さえいるが、膨大な数の人が日々利用しているアプリでは、デザインのわずかな変更も多くの人にとって重要だ。精巧に設計されたUIとユーザー体験(UX)がユーザーの獲得と維持、そして最終的な売り上げに違いをもたらすソフトウェア企業にとっても、同じように重要だ。
Googleは、5月に開催した2021年の年次開発者会議「Google I/O」でMaterial Youを発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」