Nianticは米国時間8月10日、LiDARを使って実世界の物体をスキャンするモバイルアプリのScaniverseを買収したと発表した。メタバースの構築を目指す企業による3D関連の買収としては、Epic Gamesが7月、3Dモデルの売買プラットフォームを提供するSketchfabを買収していた。
Nianticはこの買収によって、実世界を認識して、仮想オブジェクトと実際のオブジェクトを融合することのできる、拡張現実(AR)ハードウェアとソフトウェアを構築する計画を強化しようとしている。Nianticは、独自のARメガネのコンセプトを計画する一方で、QualcommやMicrosoftなどの企業とも提携している。
Nianticは2020年、クラウドソーシングで収集した実世界のスキャン画像から、持続的なAR対応のマップを構築することを目的に、6d.aiという企業を買収した。より最近では、実世界に基づくソーシャルAR体験を構築するためのツールキットを発表している。Scaniverseの買収は、スマートフォンユーザーが自分でスキャンする処理を容易にすることを狙ったものと思われる。Nianticによると、Scaniverseアプリは、スマートフォンにダウンロードできる独立したモバイルアプリとして継続し、Scaniverseの最高経営責任者(CEO)であるKeith Ito氏は、Nianticのエンジニアリングチームに加わるという。
多くの企業が、仮想世界と実世界を融合できる次世代ARメガネの開発を宣言しているが、主流の製品として登場したものはまだない。
NianticのCEOであるJohn Hanke氏は、同社のARメガネのプロトタイプは既に存在するが、正式版はまだ完成していないと述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス