マネーフォワードは7月9日、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」を手がけるツクルバと業務提携契約を締結し、不動産領域へ参入すると発表した。両社は居住用不動産の評価や管理を通じ、住み替えを支援する新サービスを共同開発し、2022年内に提供予定。
業務提携の背景について、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減り、住宅ローンの返済に対して不安を持つ人が多いことがあるという。金融庁の調査では、実際に住宅ローン返済のため、銀行に借入条件の変更を申し込んだ件数が4万3000件を超えていたほか、所有する住宅の売却相場の調査や、不動産会社から提示された査定額が相場に対して適切であるかどうか判断が難しいという課題があったと同社では指摘する。
提供予定の新サービスは、そうしたユーザーの「所有している住宅の価値を把握したい」といったニーズに対応し、金融資産だけでなく不動産を含めた資産の見える化を実現するもの。今回の提携により、マネーフォワードは同社が培った家計管理などのノウハウを生かした不動産領域のサービスが提供できるほか、ツクルバでも住宅の資産価値を把握しやすくなることで、売却相談や中古物件の取り扱いを増やすメリットがあるとしている。
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