Zoomは米国時間6月29日、リアルタイム機械翻訳ソリューションを手がけるスタートアップKarlsruhe Information Technology Solutions(Kites)を買収することで合意したと発表した。Zoomは「多言語翻訳機能」を提供することで機械翻訳の分野を強化し、「ミーティングの生産性と効率性を向上」させたいとしている。
Zoomのプロダクトおよびエンジニアリング担当プレジデントVelchamy Sankarlingam氏は、「言語や地理的な場所などの壁を超え、コラボレーションを摩擦のないものにするという私たちのミッションに沿い、Kitesの素晴らしいチームはZoomに適した形で融合すると確信している」とコメントした。
Kitesは2015年、ドイツのカールスルーエ工科大学のAlex Waibel教授とSebastian Stuker氏によって設立された。Zoomによると、Stuker氏をはじめとするKitesの開発チームは、今後も同社のあるドイツにとどまる。Zoomは今後、ドイツで研究開発センターの開設を検討しているという。
買収条件は明らかにされていない。
Zoomはコロナ禍で、仕事や人との交流という両方の用途で多くの人が選ぶビデオチャットアプリとなり、利用が急増した。「Microsoft Teams」や「Google Meet」などのライバルと競争を繰り広げる同社は、2021年に入り、参加者を1つのバーチャル背景に表示する「Immersive View」や書いたものが一定時間後に自動で消えるペンツール「Vanishing Pen」などの新機能を追加している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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