MicrosoftとOpenAIが協力して、人工知能(AI)ペアプログラミングシステム「GitHub Copilot」を構築した。現在、「Visual Studio Code」の拡張機能としてプレビュー版が提供されている。プログラマーがより迅速に、より少ない作業でコードを書けるよう支援することを意図したものだとして、Microsoftが米国時間6月29日に発表した。
GitHub Copilotには、新しいAIシステム「OpenAI Codex」が採用されている。Microsoftは、AI技術を人類の役に立てることを目指す研究団体のOpenAIとこの数年間にさまざまなプロジェクトで協力しており、GitHub Copilotは最新の共同プロジェクトとなる。
GitHubは、29日に公開したFAQで次のように述べた。「テクニカルプレビュー版が成功すれば、将来的に商用版のGitHub Copilotを構築する計画だ。人々がGitHub Copilotをどのように利用し、規模を拡大して運用するのに何が必要か、プレビュー版で情報を集めたい」
GitHub Copilotは、多様なフレームワークとプログラミング言語に対応する。Microsoftによると、特に「Python」「JavaScript」「TypeScript」「Ruby」「Go」との相性が特に良いが、他の多くの言語でも使えるという。
OpenAI Codexは、GitHubのパブリックレポジトリーにあるコードなど、公開されている多数のソースコードのほか、自然言語でもトレーニングされた。そのため、プログラミング言語と人間の言語の両方を理解できる。Copilotのエディター拡張は、Copilotサービスにコメントとコードを送信する。同サービスは、OpenAI Codexを利用して同期してから、コードの各行と関数全体を提案すると、MicrosoftはFAQで説明している。
Microsoftは2019年、OpenAIに10億ドル(当時のレートで約1080億円)を投資した。その見返りに、OpenAIは「Azure」を利用して、Microsoftと新しいスーパーコンピューティング技術を共同開発することに尽力した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス