中国のテクノロジー大手である百度(バイドゥ)は現地時間6月17日、中国国有メーカー北京汽車集団傘下のブランド「極狐(アークフォックス)」と、今後3年間で1000台の自律走行型のライドシェアリング用電気自動車(EV)を製造する提携を結んだ。第5世代のロボタクシーは1台48万元(約820万円)で生産され、レベル4の自動運転車両の製造にかかる平均的な費用の3分の1で済むとうたっている。
これは、バイドゥと北京汽車集団の既存の提携を拡大するものだ。以前は検索エンジンで広く知られていたバイドゥは、2015年に方向転換して自動運転車の開発に着手し、北京と米カリフォルニア州で公道テストを実施した。
次世代ロボタクシー「Apollo Moon」は、5人乗りのフル電動SUV「Arcfox Alpha-T」をベースに開発される。カメラ13台、ミリ波レーダー5基、演算ユニット冗長機能、故障検出器など、さまざまなセンサー類を搭載する。人工知能(AI)を用いた音声アシスタントや、モバイルアプリによる温度調節、インテリジェントドアといった新機能も取り入れる。
Apollo Moonは、バイドゥの「ANP-Robotaxi」アーキテクチャーを採用する。ANP-Robotaxiは、現在試験段階にあるナビゲーションプラットフォームで、自動運転キットの重さを減らすとともに、インテリジェントな走行データを共有して「クローズドループの情報エコシステム」を作り出すという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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