グーグル、ネット中傷撲滅に向けて検索アルゴリズムを更新

Richard Nieva (CNET News) 翻訳校正: 編集部2021年06月11日 10時13分

 Googleは米国時間6月10日、人々を誹謗中傷する情報を掲載するウェブサイトに対処するため、検索エンジンのアルゴリズムを変更すると発表した。検索結果の管理について、これまで干渉しない立場をとってきた同社としては珍しい動きだ。

Google検索の画面
提供:Getty Images

 今回の変更は、ある人について詐欺師だ、他人を食い物にしている、小児愛者だといった、信ぴょう性が確認できない主張をウェブサイトに投稿するネット中傷の問題に対処するもの。被害者の名前を検索すると、そのような投稿がGoogleの検索結果の上位に表示され、それらのウェブサイトが中傷的な投稿の削除料として数千ドルもの代金を請求することがある。

 Googleは以前から、そのようなページを検索結果に表示させないようにする削除申請を受け付けており、そうしたウェブサイトの優先順位も下げている。今回、これをさらに発展させ、中傷的なウェブサイトについて削除申請した人の名前が検索された場合に、他のウェブサイトにある類似の内容についても検索結果における優先順位を下げるという。

 Googleの検索担当バイスプレジデントであるPandu Nayak氏は声明で、「検索順位の質を向上させる問題に関して、われわれのアプローチは長年にわたって終始一貫している。個々のクエリーを『修正』することはしないが、このような例については、アルゴリズムを広範囲に及んで改善する方法を模索するというものだ」として、「より優れた技術やツール、品質の指標によって問題への対処能力は向上した。現在は、特定の種類のクエリーに対して、より微妙な差異を付けた対応が取れる。だが、基本原則は以前と変わりない」と述べた。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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