ソニーは6月9日、完全ワイヤレスイヤホンにノイズキャンセリング機能を備えた「WF-1000XM4」を発表した。LDACに対応し、ハイレゾ音質の完全ワイヤレスになる。発売は6月25日。想定税込価格は3万3000円前後になる。
新モデルは、2019年に発売した前モデル「WF-1000XM3」に、ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM4」のLDAC対応やヘッドホンを外さず会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」などの機能を盛り込み、大幅な小型化を実現。「あらゆるスマホユーザーにリーチしたい」という思いのもと、業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を備えたほか、曲のタイプを解析し、最適なアップスケーリングを実現する「DSEE Extreme」に対応するなど、抜かりのない内容に仕上がっている。
業界最高クラスのノイズキャンセリング性能は、統合プロセッサー「V1」を搭載することで、高音域のキャンセル性能を向上。低音域のキャンセル量を高めたドライバーユニットと合わせ、WF-1000XM3を上回る静寂性を確保する。
あわせて、強風時にフィードフォワードマイクが自動でオフになり、風ノイズを自動で軽減したり、信号処理における外音取り込み量を増やすことで、高域の自然な聞こえ方を実現した「外音取り込み機能」などを設け、あらゆる帯域におけるノイズキャンセル性能をテコ入れした。
初対応となったLDACにより、ハイレゾでの音質再生をサポート。圧縮音源をハイレゾ級にアップスケーリングするDSEE Extremeは、AI技術によりリアルタイムで音楽を解析することで、常に最適な音にアップスケーリングを実現する。また、360度に音が広がる、立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」の認定モデルにもなっており、個人の耳に最適化できる。
6mmのドライバは、磁石体積を20%拡大することで従来モデルより駆動力をアップ。ダイナミックかつハイコンプライアンス振動板により豊かな低音域も再現する。
4つのマイクとセンサーを最適に制御し、高度な音声信号処理をする「高精度ボイスアップテクノロジー」を搭載。テレワークにより、リモート会議などが増えたことを踏まえ、通話品質を大幅に引き上げたとしている。
ケースはバッテリーサイズを小さくし約40%、イヤホン本体は約10%小型化を実現。イヤホンの重量はWF-1000XM3の約8.5gからWF-1000XM4は約7.3gへと軽量化した。本体デザインも耳からの出っ張りを少なくしたことで、スマートな見た目になっている。
イヤホンにはIPX4相当の防滴性能を備え、雨や汗にも強い。イヤホン本体のバッテリー時間を前モデルの6時間から8時間へと長時間化したほか、ワイヤレス充電やXperiaからのおすそわけ充電など使い勝手も向上している。
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