ソニーは7月5日、完全ワイヤレスイヤホンに、強力なノイズキャンセリング技術を搭載した「WF-1000XM3」を発表した。業界最高クラスと言われるノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM3」と共通の技術を採用する。発売は7月13日。想定税別価格は2万6000円前後になる。
WF-1000XM3は、高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1e」を採用。WH-1000XM3に搭載されている「QN1」を、完全ワイヤレス向けに最適化しており、省電力化することで、小型モデルへの採用を実現した。
フィードフォワードマイクと、フィードバックマイクを左右に1つずつ合計4つ搭載し、QN1eで高精細に逆位相信号を生成。飛行機音から人の声まで幅広いノイズの抑制が可能になるとしている。
完全ワイヤレスモデルでは初めてとなる「DSEE HX」を備え、ハイレゾ相当の高音質再生を実現。MP3など圧縮で失われがちな高音域などの音を再現し、ハイレゾ相当の高解像度にアップスケーリングする。
QN1eには、DACとアンプも内蔵し、ノイズを抑え、クリアな音質を追求。新Bluetoothチップの採用により、従来LからRのイヤホンにリレー伝送していたものを、LR同時に伝送できるようになり、安定性を向上した。
L側のタッチセンサーを長押しすると、一時的に外音が聞こえる「クイックアテンション」が起動し、イヤホンを外すことなく、アナウンスを聞くことが可能。耳の3点で支える構造にすることで、外れにくく、密閉度も高い形状になっているという。
本体6時間、充電ケース18時間で合計24時間の長寿命設計。約10分の充電で90分の再生ができる急速充電機能も備える。
タッチセンサーでは、ノイズキャンセリングモードの切り替えや音楽の再生、停止、曲送り、戻し、ボイスアシスタントなどに対応。両側をつけた状態で一時的に片側を外すと、自動で停止、装着すると自動で再生する装着検出機能も追加した。
本体には6mmのドライバユニットを備え、対応コーデックはAACとSBC。LR単独での使用ができ、片方だけでリスニングをしたり、両側で通話したりと、自由度の高い使い方ができる。
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