ソニーは8月7日、ノイズキャンセル機能を搭載したワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」を発表した。ノイズキャンセリング機能をさらに高めたほか、ヘッドホンを外さず会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」など便利な機能を備える。発売は9月4日、想定税別価格は4万円になる。
前モデル「WH-1000XM3」に比べ、ノイズキャンセリング性能を向上。中高音域のキャンセル性能を上げ、飛行機などの乗り物のほか、街中やカフェなど、人の声の多い環境でも静寂を実現する。
独自の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」は、高性能BluetoothオーディオSoCと連係し、毎秒700回以上のセンシングを実現。その時の音響環境に対し、リアルタイムにノイズキャンセリング処理を適応する。加えて、装着時の個人差や気圧に合わせて最適なノイキャンを実現する「NCオプティマイザー」やノイズキャンセリングから外音取り込みまで22段階で調整ができる機能などを備え、快適なノイズキャンセリング環境を提供する。
新たに、曲のタイプを解析し、最適なアップスケーリングを実現する「DSEE Extreme」を搭載。これは「ウォークマン NW-A100/ZX500/A50」シリーズやデジタルミュージックプレーヤー「DMP-Z1」に採用されているAI技術で、ヘッドホンとしては初搭載となる。曲の解析には、ソニーミュージックエンタテインメントが持つハイレゾカタログを深層学習に活用。さらにマスタリングエンジニア、ミキシングエンジニアなどが評価に加わっているという。
本体には、ヘッドホンを外さず会話ができるスピーク・トゥ・チャットを新搭載。ヘッドホンを取り外さず、会話ができる機能で、ヘッドホンが装着者の声を認識すると、音楽が止まり、外音取り込みに切り替わる。機械学習により開発した、会話検知アルゴリズムが周囲の音や声から装着者の発話を区別しており、発話に対する反応はかなり早い。発話が終了し、任意の時間が経過すると、ノイキャンと音楽再生が再開される。
このほか、外音を聞きながら音楽が聞ける「アンビエントサウンドモード」、ハウジングに手をかぶせることで、周囲の音が聞ける「クイックアテンション」も装備。シーンに応じた外音を取り込む機能を備える。
AIがユーザーのよく行く場所に合わせて好みのノイズキャンセリングや外音取り込みモードに切り替える新「アダプティブサウンドコントロール」も採用し、設定変更などの手間なく好みのリスニング環境をすぐに作り上げられる。
40mmドーム型のドライバーユニットを搭載。イヤーパッドの耳に当たる接地面積を10%増やすことで、圧力を軽減し、より柔らかい装着感を実現する。約3時間の充電で、最大38時間(ノイズキャンセリングオフ時)の再生を実現。約10分の充電で5時間の使用ができるクイック充電にも対応する。
イヤーカップ部にはタッチセンサーを備え、直感的な操作をサポート。対応コーデックはLDAC、SBC、AACになる。今回から2台の機器と同時接続し、シームレスに切り替えて使える新マルチポイント接続に対応。音楽プロファイル、通話プロファイル、それぞれ1台ずつ接続していた現行機に比べ、音楽プロファイル、通話プロファイルの両方を2台同時に接続可能だ。
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