Twitterが先週、ナイジェリアのMuhammadu Buhari大統領のツイートを規約違反だとして削除したことを受け、ナイジェリア政府は同国におけるTwitterへのアクセスを遮断した。
ナイジェリアの情報文化省は4日の一連のツイートで、同国政府がTwitterを「無期限に」利用停止にしたと述べ、その理由として「ナイジェリアという国の存在を傷つけうる活動のために、同プラットフォームが使われ続けていること」を挙げた。
Reutersの記事によると、Twitterは2日、「攻撃的な行為」を禁じる同社のポリシーに違反したとしてBuhari氏のツイートを削除したという。当該ツイートは、1960年代に同国ビアフラ地方で起きた内戦に言及しており、政府施設への攻撃で非難されてきた現在の分離派に向けられたものだとReutersは指摘した。Buhari氏は内戦当時、分離派と対立する陸軍に所属し、1980年代に軍部のクーデターを主導して国家元首になった。
Reutersによると、削除されたBuhari氏のツイートには、「30カ月間戦場にいて、戦争を経験したわれわれは、彼ら(分離派)が理解する言葉で彼らを扱うだろう」と記されていたという。Reutersの記事は、この内戦で100万人が犠牲になったことも伝えた。
The New York Timesは5日、Twitterはナイジェリア人にとって政権批判のための主要なツールの1つだとした上で、多くのナイジェリア人が仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用して禁止措置を回避し、Twitterにアクセスしていると報じた。CNNは、ナイジェリア政府が検察当局に違反者の逮捕と起訴を命じたと報じた。
Twitterは6日、「われわれはナイジェリアにおけるTwitterへのアクセス禁止に深刻な懸念を抱いている。自由で開かれたインターネットへのアクセスは現代社会においては基本的人権の1つだ」とTwitter Public Policyのアカウントでツイートし、「世界とコミュニケーションを取り、つながるためにTwitterを利用しているナイジェリアの全ての人のため、アクセスの回復に取り組んでいく」とした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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