Googleのウェブブラウザー「Chrome」から他のブラウザーに移行するのは困難だ。
私はここ数カ月、Chromeを使うのをやめようとしてきた。5月にスコットランドに旅行し、電力を自給しながら仕事をした際は、ChromeがノートPCのバッテリーをかなり消耗するので、ブラウザー移行の緊急性が高まった。ポータブル電源とソーラーパネルに依存している場合、90分長くノートPCを使えることの意義は大きい。
問題は、Chromeは単なるブラウザーというよりは、さまざまなことができるミニOSのようになっていることだ。また、現代社会で機能するために必要な膨大なデータの倉庫としての役割も果たしている。
新しいプラットフォームにシフトするのは難しい。私は気づいたら複数のブラウザーの間を行ったり来たりするようになっており、そのせいでタブやデータをあちこちに分散させてしまい、さらに問題をややこしくしている。
何がブラウザー移行のハードルになっているのかを考えた結果、Chromeとすっきり別れるには次の3つの作業が必要だという結論に達した。
以下が、ブラウザー移行で必須だった作業だ。
さまざまなオンラインサービスのログインで使うすべてのパスワードを、パスワード管理サービスに登録してきたつもりだが、煩わしいことにChromeにしか登録されていないパスワードが幾つか残っていた。
この問題を解決するには、Chromeからすべてのパスワードをエクスポートし、手動でパスワードをチェックして私のパスワード管理サービスに欠けているものを見つけて追加していくしかない。私はパスワード管理サービスとして「Bitwarden」を選んだ。「LastPass」と「1Password」もお勧めだ。だが、どんなサービスを選ぶにしても、自分で使うすべてのプラットフォームで快適に使えるものにすべきだ。また、移行先のブラウザーにそのサービス用の拡張機能があることを確認した方がいい。
Chromeからパスワードデータをエクスポートする方法は、デスクトップとモバイルアプリで異なる。
デスクトップの場合
モバイルの場合
(CSVファイルはテキストファイルとして開けるので)移行先のパスワード管理サービスにインポートする前に、パスワードが重複しないよう、移行先にまだないパスワードのみが含まれるようにCSVファイルを編集する。
インポート方法については、パスワード管理サービスのマニュアルを確認してほしい。
また、インポートが完了したらCSVファイルを削除することを忘れずに。なにしろ、あなたのパスワードが入っているのだから。
この作業は退屈で時間がかかるが、必要なことだ。
この作業は移行の段階で時間をかけてしっかりやろう。移行先ブラウザーでその拡張機能が必要になるまで放っておくと、拡張機能を探してインストールするよりはChromeに戻った方が早いと判断してしまい、私のようにブラウザーを行ったり来たりして墓穴を掘ることになる。
とはいえ、Chromeエコシステムの規模の大きさを考えると、移行先ブラウザーにすべての代替拡張機能があるとはかぎらない(パフォーマンスの観点から見れば、悪いことではないかもしれない)。
これまた退屈で時間のかかる作業だが、必要なことだ。
これは簡単だ。
PCの場合は、ブラウザーの方から規定のブラウザーにしてくれと言ってくる。モバイル端末の場合は、少し操作が必要だ。
「iOS」の場合
「Android」の場合
こうしておけば、いつもの癖でついChromeを選んでしまうことを防げる。Chromeのアイコンを隠してしまうのも効果的だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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