Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は、年次開発者会議「Microsoft Build」の基調講演で、「Windows 10」で「過去10年間で最も重要なアップデートの1つ」を計画していると話した。今日のWindows開発者にさらなる機会を生み出すとともに、最も革新的で新しいオープンなプラットフォームを求め、アプリケーションを開発、提供して、マネタイズしようとしているすべてのクリエイターを歓迎すると述べた。詳細を明らかにしなかったものの、「近いうちに」を発表するという。また、13億人以上のユーザーが「Windows 10」を利用していると話した。
「私はこの数カ月間使ってきたが、次世代のWindowsに信じられないほど興奮している」(Nadella氏)
次世代のWindowsについて、Nadella氏は以前、WindowsとPCを「強化する」としていたが、それ以外にはさほど多くのことが明らかにされていない。新バージョンに関するうわさでは、開発コード名「Cobalt」や、ユーザーインターフェース(コード名「Sun Valley」)のアップデートについて報じられており、デザインの「再活性化」やモダナイズを意図しているとみられている。MicrosoftがこれまでにWindowsの外観を大幅に変更したのは、「Windows 8.1」の後継として2015年にリリースした「Windows 10」が最後だ。同社はWindowsの新たなアップデートをリリースする時期を明らかにしていないが、米ZDNetによると、2021年下半期を目標にしているという。
Microsoft Build 2021はオンラインで開催されている。
Nadella氏は、さまざまな業界や地域で開発者が増加しており、これまでの2年間で、技術系の企業よりも非技術系の企業で開発者数の増加ペースが速かったと述べた。農業、消費財、エネルギー、金融、ウェルネスなどの業界で開発者の雇用が最も急速だったと話した。自動車産業では2020年、機械系のエンジニアよりソフトウェアエンジニアの雇用が多かったという。
また同氏は、「私たちの野心は、プラットフォームクリエイターのためのプラットフォームとなることだ」と述べた。Microsoftは、開発者が独自のイノベーションを生み出せるよう支援したいと考えており、そのようなことが「私たちのミッションの中核」にあると話した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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