「Windows 10」の最新アップデート「20H2」(October 2020 Update)の開発が完了し、一般向けリリースが始まった。となれば、気になるのは次の展開だ。近年のパターンでは、次は来春に「21H1」がリリースされ、次いで秋に増分を含む「21H2」がリリースされる。しかし、2021年のスケジュールは「Windows 10X」の登場に左右される可能性が高い。
Windowsエンジニアリングチームが「Azure」チーム内に設置されていた間、Windowsの開発はAzureの「半年」単位の開発スケジュールに従っていた。つまり、新機能は1〜6月か、6〜12月のアップデートのどちらかを通じて提供された。
既報の通り、Microsoftは21H1の機能アップデートをスキップする可能性がある(この点は何度も同社に問い合わせているが、担当者は毎回肯定も否定もしていない)。その場合、来秋に予定されている21H2でまとめてアップデートが実施されるかもしれない。筆者が得た情報では、Microsoftは春にWindows 10Xの最初バージョンをリリースする計画だ。このよりシンプルで安全なWindows 10バージョンは、当初の計画ではデュアルスクリーン機器向けに投入予定だったが、現在はまずシングルスクリーンのPCと2-in-1端末向けにリリースされる見込みだ。
Windows Centralは米国時間10月28日、21H2は大規模なものになると伝えた。通常の機能アップデートと比べると、その規模ははるかに大きく、多くのWindowsコンポーネントやアプリのUI(ユーザーインターフェース)も刷新されるという。Windows CentralのZac Bowden氏によると、UIの刷新は「Sun Valley」というコード名で進められており、スタートメニュー、アクションセンター、一部のプリインストール/バンドル版MicrosoftアプリのUIが全面的に見直されるもようだ。
情報筋によると、Sun Valleyというコード名は確かに存在するようだ。筆者が今夏に目にした資料では、Microsoftエンジニアリングチームは次の秋にリリースするWindows 10の新バージョンを「Windows 10++」と呼んでいた。おそらく、Sun Valleyがこの「++」に相当するのだろう。筆者が得た情報では、この「++/Sun Valley」で実装される変更は、2022年春に登場するシングルスクリーン機器向けWindows 10Xにも盛り込まれる可能性が高い。
2021年からWindows 10ユーザーへの新機能の展開方法が変わる可能性については取材中だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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