食品などの配達業務向けとして無人走行可能な自動運転車を提供しているNuroは、この種の自動車が交通事故による死者や負傷者を約6割減らせる、との調査結果を発表した。
Nuroは、交通事故で死者や負傷者が発生する原因として、自動車が大きく重くなったことに着目。そして、運転条件を変えずに、(1)乗員がいないこと、(2)車幅が狭いこと、(3)車重が軽いこと、(4)車体前面が比較的柔軟なこと、という4つの条件がどのように影響するか検討した。
それによると、人間の運転する自動車をこうした条件の自動運転車に置き換えることで、事故1件ごと死亡リスクを58%、負傷リスクを62%下げられるという。車幅が狭くなると、交通事故を5%減らせる。また、乗員がいないため前方衝突時にキャビンを守る必要がなく、仮に歩行者に衝突してもリスクを20%以上減らせるとした。
Nuroは、医薬品やピザの配達業務に無人自動運転車「R2」を提供している。R2は、幅が狭いため事故を起こしにくいという。事故時も、車内でなく外部の安全を優先させる設計を採用し、歩行者などを守る思想だそうだ。
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